FX会社の取引ツールをレビューするこのコーナー。今回はザイFX!編集部の井口稔がFXトレード・フィナンシャルの「HIGH・LOW」をレビューします!
【作成日時:2011年3月2日→最終確認・更新日:2011年3月5日】
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■なぜ、人気が急上昇しているのか?
このところ、ザイFX!からの口座開設数が急上昇している会社がある。それがFXトレード・フィナンシャルだ。
その理由は…どうやら同社が2月からバイナリーオプションサービス「HIGH・LOW」の最大5000円キャッシュバックキャンペーンを始めたことが大きいようだ(3月1日からはこのキャンペーンが継続された上に、さらに5000円キャッシュバックのキャンペーンが上乗せされた)。
このキャッシュバックは見逃せない! トレーダーとしてはまだまだ未熟な記者は、まずはキャッシュバック狙いというセコい考えで、FXトレード・フィナンシャルに口座開設してみたのだった。
■あるレートより高いか? 低いか? それだけを判断する
「HIGH・LOW」はシンプルという評判を聞いていた(羊飼い氏のレビュー「5分後のレートを予想するだけで収益に…FXトレード・フィナンシャルの『HIGHLOW』」参照)。
けれど、記者はオプション取引はまったくの未経験。“バイナリーオプションサービス”なんて、これだけカタカナがズラリ並ぶと、どうしてもムズカシげに思えてしまう。
そこで、まずはデモ取引のIDを取得。デモの取引画面を見てみた。すると、まったくムズカシくはなく、拍子抜けするほどカンタンなことが判明した。

上は「HIGH・LOW」のデモ取引の取引画面(本物の取引画面も画面構成は変わらない)。「HIGH・LOW」では米ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円という4つの通貨ペアを対象に取引が行えるが、上の画面では豪ドル/円(AUD/JPY)を選択している。
取引画面中で「83.137」と大きく表示されているのが今現在の豪ドル/円のレートだ。ここで、「83.137」のときに「HIGH」を5000円購入したとしよう。
「HIGH・LOW」では1日に100回以上、あらかじめ決められた判定時刻が設定されている。「HIGH」を購入したこのケースでは、判定時刻のレートが「83.137」より高ければアタリ、低ければハズレとなる(逆に「LOW」を購入すると、低ければアタリ、高ければハズレとなる)。
アタリならば、あらかじめ決められた“ペイアウト倍率”に従って、払い戻しが行われる。上図のケースでは“ペイアウト倍率”が1.8倍なので、5000円×1.8=9000円が払い戻しとなる。ハズレであれば、購入した5000円が消えることになる。
元競馬専門紙編集部員である記者の目から見ると、判定時刻は競馬のレースの発走時刻、ペイアウト倍率はオッズという感じに見えた。
■購入方法は予想以上にカンタン!
さて、記者がFXトレード・フィナンシャルの「HIGH・LOW」をやってみたのは2月25日(金)のこと。口座にはとりあえず、1万5000円入金してみた。
狙いをつけたのは、英ポンド/円(GBP/JPY)だ。このとき、英ポンド/円のチャートは右肩下がり。下落トレンドのように思えたので、「LOW」を狙った。
相場がちょっと反発上昇してから、再度下落トレンドに戻ったと思われた午後4時12分、132.152円で「LOW」を購入! このときは華麗に戻り売りしてやったぜ!? と思ったのである。
今回のペイアウト倍率は1.8倍だから、当たれば5000円×1.8=9000円が戻ってくる(ペイアウト倍率はモノによって1.8~1.95倍と変化する)。
購入方法はカンタン。金額を入力し、下向きの矢印(「LOW」のこと)をクリックし、「今すぐ購入」をクリックするだけだ(ちなみにログインしたばかりの画面だと、金額はあらかじめ5000円が入力済み状態となっているようだ)。
その後、画面のキャプチャにやや手間取ったため、上図は購入から3分ほど経過した時点のものとなっている。このときのレートは132.177円。購入レートより少し上がっていた。
■これが「HIGH・LOW」の必勝法!?
記者はある作戦を考えていた。それについてちょっと説明しよう。
まず、今回のトレードには特殊な点がある。先に述べたとおり、現在、FXトレード・フィナンシャルは口座開設キャンペーンをやっている。記者も新たに口座を開いたのでそのキャンペーンの対象だ。
これは「HIGH・LOW」の初回取引額5000円までは取引額と同額を即座にキャッシュバックしてくれるというキャンペーンだ。
だから、記者は「HIGH・LOW」を5000円分購入したが、5000円は即座にキャッシュバックされている。つまり、タダで賭けに参加しているようなものなのだ。
ところで、「HIGH・LOW」は一度買ったものは転売できない。つまり、「LOW」を購入したあと、ドーンと下がったとしても、そこで利益確定することはできないのだ(※)。
ドーンと下がったあと、ドーンと上昇し、結局、判定時刻のレートが購入時刻のレートを上回ってしまったらハズレである。「最終的にはハズレたけれど、中間地点の動きは予想どおりだったね」という残念賞はついていないのだ。
(※本記事公開後、「HIGH・LOW」のルールが変更され、判定時刻よりも前に利益確定することも可能となった)

けれど、今回は5000円キャッシュバックという特殊要因がある。
「LOW」を購入したあと、首尾良く相場が下がっていったとしよう。そのまま行けばアタリだ。でも、ある程度下がったところで反転し始めたらどうなるか。
反転して上昇していき、判定時刻の時点で購入価格を上回ってしまったら、先ほど述べたとおり、それは単純にハズレとなってしまう。
そこで、ある程度下がってから反転し始めたところで「HIGH」を購入するというのが記者が考えた作戦だった。
たとえば、132.152円で「LOW」を購入したあと、相場は下がっていったものの、反転しそうになってきたとする。そこが、131.850円だったとしよう。そうしたら、そこで131.850円の「HIGH」を購入するのだ。
その結果はどうなるだろうか? 判定時刻にレートがどうなっていようが勝利が確定するのである。
その詳細は以下の表のとおりだ。

どう転んでもプラス。これは我ながらセコい……いや、賢いやり方だと思えたのだった。