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ヘッド&ショルダーを完成したユーロ/ドル。
下値ターゲットは1000ポイント下の1.29ドル

2011年07月13日(水)東京時間 15:15

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■金利引き上げの思惑で上下に動いたユーロ

 まずは、ユーロ/米ドルの週足チャートからご覧いただきたい。

 これは300本足(300週分)のチャートだ。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)

 ユーロ/米ドルは、赤の破線で示した中長期のレジスタンスラインを4月上旬に上抜けており、この時点で「買いシグナル」が点灯したと考えている。なお、赤の破線(細線)は赤の破線(太線)の平行線である「ユーロ/ドルは1.3968ドル割れなら急落も。『ダブル・トップ』完成だと下値は1.29ドルか」を参照)

 ユーロが対米ドルで4月上旬に上昇した要因は、米国(米ドル)が政策金利(短期金利)引き上げを実施しない一方で、欧州(ユーロ)では今後も政策金利(短期金利)引き上げが行われるという思惑によるものだろう。

 4月のマーケットでは、「ユーロ買い・米ドル売り」が一段と進んだ格好となった。

 ところが、日本がゴールデン・ウィーク中の5月5日(木)に行われたECB(欧州中央銀行)の理事会で、市場予想どおりに政策金利を1.25%に据え置くことが決められた。

 これで、ECBに対する早期の利上げ期待が後退したため、ユーロ/米ドルは急落した。5月5日(木)以降に大きく急落したため、チャートには中長期のレジスタンスラインとして青の破線(太線)を、その平行線として青の破線(細線)を加筆した。

 だが、その翌月に行われた6月9日(木)のECB理事会では、ユーロの政策金利を1.25%に据え置くことが決められたが、トリシェ総裁がその後の記者会見で、7月の政策金利引き上げを示唆した。

 したがって、筆者もこの7月に、ほぼ確実に、ユーロの政策金利は0.25%の利上げが実施されると考えていた。

 しかし、6月時点では、「ECBのユーロ金利の引き上げ幅は、今後はそれほど大きくない」といった思惑が広がったため、ユーロ/米ドルのロングポジション(買い持ち)の解消が出た。すなわち、ユーロが売られたのだ。

■現在は「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成している

 前述のように、トリシェ総裁が6月の会見で、7月の利上げを示唆していたので、筆者は7月に利上げが実施されると考えていた。

 しかし、7月の利上げが示唆されても、6月9日(木)以降のユーロ/米ドルは下落した。

 とりあえず、青の破線(太線)で示した中長期のレジスタンスラインは、今のところは有効のようだ。

 そして、ECBは実際に、7月7日(木)にユーロの政策金利を0.25%引き上げ、1.50%にすることを発表したが、利上げ発表後もユーロ/米ドルは下落した。

 これは、ECBの政策金利引き上げの思惑で、ユーロ/米ドルを買っていた向きの売りが出たのだろう。

 ただ、7月7日(木)の理事会後の記者会見で、トリシェ総裁は「ECBの利上げは今回(7月)で終わりとは限らない」と発言したため、同日のニューヨーク市場では、ユーロ/米ドルは1.42ドル台から1.43ドル台へリバウンド(反発上昇)している。

 以上、ユーロ/米ドルを俯瞰(ふかん)して見ると、2010年6月安値の1.18ドル台を起点に上昇しており、そのサポートラインとしてピンクの破線(太線)を引くことができる。ピンクの破線(細線)はピンクの破線(太線)の平行線である。

 現在のユーロ/米ドルは、青の破線(太線)で示したレジスタンスラインと、ピンクの破線(太線)で示したサポートラインに挟まれて、大きな「三角保ち合い(ウェッジ)」を作っていると言えるだろう。

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松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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01月07日更新





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