遺伝子工学研究、遺伝子医療、医食品バイオの3分野で事業を展開する、宝ホールディングスのバイオ関連子会社。
現在の収益の柱は研究用試薬の販売などを行なっている遺伝子工学研究事業。また、バイオを生かしたキノコの大量生産技術や世界有数のキノコ菌株を持つ医食品バイオ事業を、「第2の収益の柱」とすべく収益化に取り組んでいる。
■2012年3月期は、研究用試薬販売の好調などで増収増益を見込む
2012年3月期は、遺伝子工学研究事業で研究用試薬の販売が、これまでの主力である米国に加えて中国で大きく伸び、円高の影響は受けたが前年を上回って推移。また、質量分析装置などの売上げも順調。
さらに、同社がサービスを提供する医療機関が増えたことで、遺伝子医療事業の売上げも好調となっている。ただ、医食品バイオ事業に関しては、健康食品は伸びたもののキノコ関連製品の販売が計画を下回る見通し。
通期予想は、前述の円高の原因で売上高が下方修正となったが、一方で営業利益についてはコスト削減効果により上方修正済み。修正後の通期予想は、売上高が前期4.6%増の196億円、営業利益は同18.5%増の13億円で、バイオ関連企業で増収増益を続けている点は評価できる。
■iPS関連やガン治療薬など材料が豊富、来期以降も注目できる
2013年3月期も、遺伝子研究用試薬については引き続き好調が見込める。
また、難治性疾患の原因解明や再生医療への応用の期待が大きいiPS細胞に関わる動きとしては、2011年に京都大学iPS細胞研究所との間で臨床試験での使用を目指したiPS細胞作製用プラスミドベクターの製造供給に関する契約を締結済み。
今後は、iPS細胞を用いた再生医療の支援事業と共に、バイオ医薬品の臨床開発支援事業の拡大が期待できる。
















