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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

「米ドル安はまだ続く」と結論できた
シンプルで皮肉なある方法とは?

2012年02月10日(金)17:36公開 (2012年02月10日(金)17:36更新)
陳満咲杜

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米ドルの対円を除く主要通貨に対する下落が続いている。

 米ドル安モメンタム継続を証左するものとして、2月3日(金)に発表された米雇用統計が有力な材料と言えるだろう。

■米雇用統計は良かったのにドルインデックスは安値更新

マーケットの想定よりかなり良かった米雇用統計は米ドルの切り返しをもたらさず、ドルインデックスはまた安値を更新した。これは短期スパンにおける米ドル安トレンドの強さを示唆していると言える。

 下のチャートは2月8日(水)に作成したものだが、ドルインデックスの下落チャネルと5波変動構造が示されている。

ドルインデックス 1時間足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM)

 その後、安値更新となったので、上に図示したように、77.67前後の安値を打診する余地がある。

 本稿執筆時点で、ユーロ/米ドルは一時1.3322ドルまで高値更新となったが、仮にドルインデックスが78の節目を割り込み、77.67前後のターゲットを照準とするなら、ユーロ/米ドルもなお高値をとる余地があるだろう。

前回も指摘したように、ユーロの切り返しがすぐ頭打ちになるといった性急な判断は避けるべきだった「『問題児』ユーロの反発が続くワケは? 切り返し一服との性急な判断は避けたい」参照)

 けれど、プロもアマチュアも戻り売りばかり狙っていたから、踏み上げの余地が残ることとなった。

■英国は量的緩和拡大を発表したが英ポンド下落は限定的

 同じように2月9日(木)、イングランド銀行(BOE、英国の中央銀行)が量的緩和拡大策を発表したものの、1月13日(金)以来ほぼ一本調子の上昇となっていた英ポンド/米ドルの調整は限定的だった。

 これも米ドル安モメンタムの強さをうかがわせるものだ。

英ポンド/米ドル 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 日足

 ユーロと同様、英ポンドが切り返すにつれて、英国の量的緩和拡大に期待する向きの新規売りや、単純な「上げ過ぎ」に対する逆張りの衝動による新規売りが多かった模様で、その分、英ポンドも大した調整なく上がってきたわけだ。

 ちなみに、これからの相場の試金石として、英ポンド/米ドルの200日移動平均線超えがあるかどうかが注目される。

英ポンド/米ドル 日足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM)

 上に図示したように、英ポンド/米ドルはしばしば200日移動平均線によってサポートされたり、頭打ちになったりしていた。

 2月8日(水)の高値もちょうど同線に頭を押さえ込まれたので、英ポンドの切り返しが終了する可能性もある。

 しかし、テクニカルアナリシスの結論はともかく、前述のように、ユーロ、英ポンドの切り返しをもたらしている最大の要因はファンダメンタルズ上の要素ではなく、莫大な売りポジションの存在だ。

 こういったポジションが一掃されるまで、切り返しは続く余地がある。

■後解釈を得意とする「センセイ」の見解をフォローせよ!

 より重要なのは、米国のQE3(量的緩和第3弾)が実行されることを危惧する声より、なおEU(欧州連合)問題に注目が集まり、これを懸念する声が多いことだ。売り方はまだ総撤退していないのではないかと思われる節がある。

IMMデータは少し遅れて発表されるため、最新の状況がつかめないが、筆者がもっとも重視している、ある1つの方法で測れば、「米ドル安はもう少し続いてもおかしくない」という結論が得られる。

 それは実にシンプルでやや皮肉な方法だ。

 つまり、内外を問わず、後解釈を得意とする何人かの「センセイ」の見方を常にフォローすることだ。

 筆者の「守備範囲」でいえば、彼らの多くがまだ「オーバーした値動き」といった段階に留まっているため、さらに一段の米ドル安があり得るだろう。

 言い換えれば、米ドルの一段安が進行し、彼らの「後解釈」の根拠が「QE云々」へ変わるまでは、米ドルは底打ちしないかもしれない。

■短期スパンでは「好材料」の実現による反落に注意

 ところで、例のギリシャ救済案は大きく前進している。

 1月13日(金)、S&P(スタンダード&プアーズ)によるフランスなどEU諸国の格下げという悪材料が出て、ユーロは一旦底打ちした。

 それと似たようなことで、今度はギリシャに関して何らかの合意がなされるという好材料が出れば、ユーロの騰勢は一旦一服してもおかしくないだろう。

 つまり、織り込まれた「悪材料」の出尽くしで反発したのであれば、期待された「好材料」の実現で反落といったパターンもあり得る、ということだ。

 これが短期スパンでの注目ポイントになる。

 中期スパンでは、やはり…

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