円売りポジションがここ数年で最大規模に。
今回の米雇用統計は非常に重要！

2012年04月05日(木)19:34公開 (2012年04月05日(木)19:34更新)

今井雅人

先週は「米ドル/円は82～84円、豪ドル円は85～88円程度のレンジではないか」との予想をしましたが、実際は若干少し下にずれてしまいました。

【参考記事】
●消費税引き上げ条件の数値目標設定から国債暴落に至るシナリオとは？（今井雅人、3月29日）

■予想外に急速だった円売りポジションの増加

誤算であったのは、ポジションがここまで円売り方向に急速に振れているとは思わなかったことです。

IMMの円のポジションを見ていただくと、極端に円売りポジションがたまっていることがわかります。

円のポジション動向

これだけの短期間にポジションが円買いから円売りに大きくひっくり返っていたのは少し驚きです。

見ていただければわかりますが、ここ数年の中でＭＡＸに近いほどの円売りポジションになっています。これでは、相場は伸びきってしまい、逆方向に向かうエネルギーができてしまうことになるわけです。

世界の通貨 VS 円 4時間足

スペインで実施された国債の入札が不調だったことも影響しています。発行の目標額は25～35億ユーロだったようですが、実際は26億ユーロとなり、下限に近いところになってしまったということです。

ただ、悪い話ではありますが、致命的なことでもありませんので、ここから大事になる可能性はそれほど高くはないかなと思います。

さて、これからは株価がどこで下げ止まるか、あるいは円高傾向がどこまで進むかという点に焦点が絞られてくると思いますが…

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