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 先週のコラムでは、豪ドル/円の買い戦略の継続と今後は、円安のほうが可能性が高いという論点でお話をしました。今週は、その続きについてお話をしたいと思います。

【参考記事】
●市場は円安方向へ！ 豪ドル/円は79.50円あたりのサポートラインをバックに買い！（10月18日、今井雅人）

■米国の株価が下落しても円高が進まない

 ここ数日間、米国の株価が下落しています。

 ＮＹダウ平均株価を見てみると、９月から２カ月間弱続いたプラトー（高止まり）状態が下に崩れて、元の水準に戻ってきているのがわかります。

米国株（ＵＳ30）

（出所：米国ＦＸＣＭ）

 しかし、円相場を見ると米ドル/円、クロス円（米ドル以外の通貨と円との通貨ペア）ともに円高方向に向かっていません。

世界の通貨 ＶＳ 円

（リアルタイムチャートはこちら →FXチャート＆レート：世界の通貨ＶＳ円 日足 ）

 米国の株価が下落すると円高が進むという黄金ルールがありましたが、ここ数日間に限っては、そのルールが機能していないことがわかります。

 何かが変わったのでしょうか？

■ポジション動向から円高リスクは減少している

 まず、もう一度強調しておきたいのは、円高方向へのリスクがポジション動向から見て、少なくなっていると感じるということです。

 このことは、これまで何度も話をしてきましたので省略します。

【参考記事】
●ＩＭＦ・世銀総会で経済成長率を下方修正。それでも極端な円高にはならないとみる！（10月11日、今井雅人）
●市場は円安方向へ！ 豪ドル/円は79.50円あたりのサポートラインをバックに買い！（10月18日、今井雅人）

 次に、日本の貿易構造の変化に注目したいと思います。最近発表された国内貿易統計2012年９月分を…

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