年末にかけて米ドル/円は84円～85円へ！
日銀法改正に向けた２つのポイントとは？

2012年11月22日(木)18:04公開 (2012年11月22日(木)18:04更新)

今井雅人

■日銀法改正のポイントは２つ

私自身も日銀法改正が必要であると考えていますが、安倍自民党総裁の言っている「日銀による無制限の金融緩和」、「日銀による建設国債の全量買い入れ」については、荒唐無稽と言わざるを得ません。

今、私が日銀法改正をしなければいけないと思っているのは２つのポイントからです。

１つは、インフレ・ターゲットを導入すること。

現在も実質的なターゲットがないわけではありませんが、それでもやはり、法的に設定することで、そこに向かってしっかりとやっていくことになります。効果も期待できるでしょう。

もう１つは、権限と責任の所在をはっきりとさせることです。

介入をすれば良いというものではありませんが、介入が不十分、効果が出ていないとなれば、もっと介入しなければいけない。であるにも関わらず、何も手を打たなかったのならば、解任などによってしっかりと責任をとってもらう必要が出てくるということです。

この２つが日銀法改正を考えるときに、重要なポイントになると思っています。

ここからの為替相場ですが、米ドル/円について、私は、年末にかけて84～85円くらいを目指すということをセミナーなどでお伝えしてきました。

米ドル/円日足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：米ドル/円日足）

ドンドン上昇する相場ではないと思っていますが、円高に向かいにくい環境であるために、結果として自然な流れで円安方向に向かう、という動きがもう少し続くと思っています。

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