新年、あけましておめでとうございます!みなさまにとっても良き一年でありますように。今年もよろしくお願いいたします。
さて、去年の年末はドル円が86.70あたりで高値引けした。これは年足でみても高値引けだ。2012年は76円台で始まって、そこから10円上がって高値圏で引けたので、きれいな大陽線を形成したことになる。そして注目は2日から始まる海外での為替相場だ。通常であれば、高値追いが続くはず。たぶんにもれず、いろいろな「今年の予想」なるものでも、もっと円安になることを予想しているものが目立つ。
ただ2011年が安値引けした割に、結果的にはそこから反転したことになる。年始の予想ももっと円高になることを予想したものが多かったのに、見事に裏切られた格好だ。それゆえに2013年の始まりも注意して取り組まないといけない。いくらアメリカの財政の崖がにわかしのぎの対策で先延ばしに成功したからと言っても、根本的な財政問題が解決されたわけではない。ただ当面のところは「財政の崖」の危機は払しょくされたということで、米国株も大幅上昇した。マーケットのリスク許容度も大きく増してきているのも事実である。
2日のグローベックスセッションでは米国株は大きくジャンプしてスタート。アジア時間で日経先物が10700円台まで到達しており、これは年末の海外クローズに比べて200円以上の上げ幅だったので、米国株も上昇もある程度の予想は出来た。それでもドル円は87円台に乗せてきて、さっそくに昨年来の高値を更新し、円売りに弾みがついた。ユーロドルも1.33台を目前にする位置まで買い上げられ、クロス円も大幅上昇だ。
そのままリスクテークの展開が続くものと思われたが、昨日の夜中にはFOMC議事録の中でQE3の終了時期についての記述が見え、それがドル金利の先高観を呼んだ。ドル円はそのまま高かったのだが、ユーロドルが1.30台まで下落。純然たるドル買い相場になっていった。昨日のニューヨーク市場の後半はドルの全面高で終了。
そして今日は日本勢の連休明けだ。勢いに乗った邦銀勢が朝からドル円の買いで参入したようだ。ドル買いの材料もあっただけに、ドル円は87.80あたりまで上昇。そのまま高値圏でもんでいた。ドルの利上げ観測自体は株売り材料であることには違いがないため、欧州時間でも株価の反応を気にしておきたいところだ。でもともかく欧州市場ではドル円は88円台、ユーロドルは1.30台割れ近辺までという具合に、さらにドル買いが進んでいる。