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西原宏一_メルマガ取材記事
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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

ドル/円のリバウンドは最終段階の可能性。
世界金融市場に混乱拡大のリスクあり!

2013年06月21日(金)17:38公開 (2013年06月21日(金)17:38更新)
陳満咲杜

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■GMMAとRSIから、米ドル/円は安値圏での保ち合いか

 テクニカル的な視点では、今回もGMMAチャートを見てみたい。

 下のチャートが示しているように、鰯軍団(短期組)はいったん鯨軍団(長期組)の下に潜れば、しばらく右下がりに遊離していくが、その前に再度鯨の包囲を確認する習性がある。 

【GMMAチャートに関する参考記事】
先行指標の豪ドル/円が上昇トレンド終了。GMMAチャートは円高の流れを示唆!(陳満咲杜)

米ドル/円 日足(クリックで拡大)

 

(出所:アイネット証券)

 この意味では、足元の相場はまさに鯨の包囲を試す最中で、同包囲が本物であれば、鰯軍団はまたあきらめて再度下行して、できるだけ鯨に食われないように、大きく遊離していくだろう。

 チャート上にはRSIも併記しているが、もっともシンプルな見方として、同ラインが50の中間線を上回れるかどうかに注目したい。

 GMMAチャートにおける鯨軍団の抵抗と相俟って、RSIが同中間線を継続的に上回れなければ、リバウンドの終了、至って調整波(ベアトレンド)への復帰が予想されるので、継続的にフォローしていきたい。

 仮に、両指標からともに頭打ちのサインを読み取れれば、前回のコラムで指摘していた米ドル/円のリバウンドは、最終段階にある可能性が大きく、再度頭打ちを確認できれば、再び安値を試す値動きとなろう。

【参考記事】
ユーロプチバブルは最終段階で崩壊寸前!一方、「陰の極」にある豪ドルは反発必至!(2013年6月14日、陳満咲杜)

 この意味では、米株を含め、世界金融市場の混乱は一段と拡大される可能性があると意識しておきたい。

 最近は中国の金融引き締めもあり、米国発のみではなく、より広い範囲での波乱も覚悟しておきたい。リーマンショック以降、ずっと量的緩和を続けてきた米国の政策転換は、いつものように米国よりも新興国に与える影響が大きいから、連鎖的な反応を起こしてしまうリスクを軽視できない。 

 一方、週足では米ドル/円のブルトレンドは、なお維持されていることを確認できる。

米ドル/円 週足(クリックで拡大)

(出所:アイネット証券)

 先週(6月10日~)の安値は、ちょうど鯨軍団に支えられていたことが確認できるうえ、RSIも50の中間線をタッチしてから戻ってきている

 となると、仮にこれから米ドル/円が頭打ちとなり、再度安値をトライしようとした場合、よほどの悪材料がない限り、一気に下値を大幅拡大していくのも想定しにくい

 よって、しばらく安値圏にて保ち合いを続けるといったシナリオが、一番有力となる。

■ユーロ/米ドルは頭打ち、ユーロ/豪ドルは「最後の輝き」

 他の通貨では、前回のコラムで指摘したとおり、ユーロ/米ドルの頭打ちが確認されたが、ユーロ/豪ドルの高値更新と相俟って、豪ドル/米ドルはまた安値を更新している。 

【参考記事】
ユーロプチバブルは最終段階で崩壊寸前!一方、「陰の極」にある豪ドルは反発必至!(2013年6月14日、陳満咲杜)

ユーロ/米ドル 日足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足

前回指摘したように、ユーロはプチバブルの状況にあるが、ユーロバブルの崩壊はユーロ/豪ドルの反落なしでは確認できないから、目先なお慎重なスタンスが要求される。

【参考記事】
ユーロプチバブルは最終段階で崩壊寸前!一方、「陰の極」にある豪ドルは反発必至!(2013年6月14日、陳満咲杜)

 ただし、ユーロ/豪ドルは目先の高値更新で強い勢いを示すものの、ブルトレンドの最終段階といった判断は不変。この相場はいつ修正されてもおかしくなかろう。

 5月23日(木)前後における米ドル/円と日経平均の強気ムードと同様、ユーロ/豪ドルは最後の「輝き」を放っているだけに、もっとも目がくらむ存在だ。 

ユーロ/豪ドル 日足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/豪ドル 日足

 このあたりにおけるテクニカル上の検証は、今週(6月17日~6月21日)の終値を待った方がやりやすいので、また次回のコラムに譲るが、豪ドルの安値追いには慎重なスタンスを再度喚起しておきたい。

 最後に余談だが、どうやらバーナンキ氏は、オバマ大統領のヒンシュクを買ってしまったようで、続投ばかりか、早期退任もあり得るとウワサされている。

 事情はともかく、バーナンキ氏の登場はQEのために始まったもので、もしも今回氏の退任と共に、QEの終焉が確認できれば、「ヘリコプター・ペン」のあだ名を持つ同氏への評価は歴史上、いかなるものとなるだろうか。

 「ヘリコプター・ベン」の凋落から、「黒田バズーカ」への連想が膨らんでしまうのは筆者だけだろうか。

(6月21日 14:30)

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