みなさん、こんにちは、葉那子です。
今回は、外為オンラインでリリースされた新注文機能についてご紹介します。

■オフセット注文では手数料以上の損失なし!
2013年9月25日(水)から、外為オンラインは「オフセット注文」という新しい注文方法を追加搭載しました。
この新注文は、「成行」や「指値・逆指値」といった一般的な注文方法とは違う特殊なものになります。
オフセット注文を使って取引をすると、外為オンラインの通常取引にはない手数料を支払う代わりに、予想と逆に相場が動いたとしても手数料以上の損失の発生を防ぐことができるのです。
そして、オフセット注文の取引には、1週間後、もしくは1カ月後の決済期限というものがあります。
オフセット注文では、決済期限までの間に、相場がポジションの方向からどんなに大きく逆行したとしても、損失は新規注文時の手数料以上に拡大することはないですし、そこから相場が大きく反転して、決済期限までに予想した方向へ大きく動いてくれれば、十分な利益が出るのです。
■FXで3万円の損失でもオフセット注文なら1万円!?
なかなかオフセット注文のしくみがイメージしづらいかと思いますので、ここからは、外為オンラインのウェブサイトで紹介されている例を使用して、ご説明しましょう。
実際の手数料は、相場状況、取引数量、決済期限などによって変動するのですが、説明を簡略化するため、決済期限1週間で、米ドル/円1万通貨をオフセット注文で取引する際の手数料を1万円とします。
米ドル/円が100円の時に、1万通貨で買い取引を開始したものの、決済期限の1週間後には97円まで下落してしまった場合、通常のFXだと損失は3万円。
ところが、外為オンラインのオフセット注文で取引をしていれば、損失は手数料分の1万円で済むのです。

つまり、オフセット注文の最大のメリットは、どんなに相場が逆行しようとも、支払うのは最初の手数料だけという、リスクを限定した取引ができるというところです。
■ポジションが順行した場合はどうなる?
では、逆にポジションが順行して含み益が出ている場合はどうなるのでしょうか。
同じく米ドル/円1万通貨の買い取引を100円の時点で開始した場合、相場が101円に達すると、通常のFXでは利益が1円になります。
これがオフセット注文だと、手数料の1万円と相殺され、利益も損失もない状態となります。つまり、この場合のオフセット注文の損益分岐点は101円ということになります。
そして、101円を超えると、実質的な利益が発生することになり、たとえば103円まで到達すれば、3万円の為替差益から手数料1万円を引いた2万円が実質利益となります。

ちなみに、決済期限より前でも、自分の好きなタイミングで途中決済することもできます。
■手数料は取引数量、通貨ペア、相場状況で変動
では、実際に外為オンラインの取引画面を見てみましょう。
オフセット注文用の特別な口座があるわけではないので、すでに外為オンラインに口座を持っているという方は、通常どおり取引画面にログインしてください。
レートパネル、もしくは画面上部にある「新規注文」から注文画面を立ち上げます。
注文画面右上にある「オフセット注文」のボックスにチェックすると、以下のようなオフセット注文の入力画面が出てきます。
この時は、米ドル/円1万通貨、決済期限1週間を選択すると、売り注文の手数料は8110円、買い注文の手数料は8140円となりました。
決済期限を1カ月にすると、売り注文の手数料は1万4860円、買い注文の手数料は1万5010円と高くなりました。手数料は通貨ペアによっても異なります。
ちなみに、オフセット注文に対応している通貨ペアは、米ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円の4つです。
また、先ほども言いましたが、手数料は相場状況によっても変動し、おそらくボラティリティが高くなればなるほど手数料も高額になると思われます。
手数料無料が主流である通常のFX取引をされている方にとって…