10月１日、グダグダ相場にカンフル剤！？
「BUY MY ABENOMICS」相場を演出か

2013年09月26日(木)16:00公開 (2013年09月26日(木)16:00更新)

今井雅人

■米ＦＯＭＣ終了！市場は「グダグダ相場」に…

多くの市場関係者を驚かしたＦＯＭＣ（米連邦公開市場委員会）も過ぎ去ったことで、目先の主要イベントも次々と終了。今週（９月23日～）は９月、２度目の３連休明けとあって為替市場も「グダグダの相場」が続いています。

本邦勢にとっては、９月中間期末を控えているとあって、今週は特に「実需のフロー」に左右される展開。仲値付近での乱高下なども続いており、なかなか方向性を見出せないでいるようです。

米ドル/円は、ＦＯＭＣが「資産買い取りペースの継続」を決定した直後に一時97.76円まで急落したものの、翌日の19日（木）には一転99円台半ばまで急速な買い戻し。週末の20日（金）には一時99.675円まで値を上げています。

米ドル/円４時間足

その後は、ＮＹダウが週末から昨日（９月25日）まで５日連続下落しており、米ドル/円も連日高値を切り下げる動きとなってはいるものの、本邦輸入勢や実需の買いが意識されたことで、下押しも限定的となっているようです。

米国株（ＵＳ30）日足

取引レンジも連日狭まってきているとおり、市場は次なる材料を待ちつつ、期末に向けたフローを淡々とこなしているといったところです。

ところで、昨日（９月25日）は、日本のトップセールスマンがＮＹＳＥ（ＮＹ証券取引所）でスピーチを行いました。安倍首相は５日続落となる米国株式市場のクロージングベルを鳴らすという大役を務めましたが、米国の投資家に向けて発した言葉はたったの３語。

「BUY MY ABENOMICS」でした。

訪米前には、大手米系証券が開催した日本株セミナーで海外のファンドマネージャーを前にして「日本は買いです」を３回繰り返して日本買いを推奨したばかりでしたが、昨日（９月25日）は、同様にアベノミクスを売り込むべく、ＮＹまで乗り込んでいきました。

アベノミクスばかりではなく、「ワシントンとＮＹを１時間以内で結べる」と、リニアのセールスも同時に行うというやる気満々ぶりを発揮。「日本に帰国したら、ただちに投資を喚起するため、大胆な減税を断行する」と、決意も表明しました。

本日のアジア市場では、日経平均が寄付きから…

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