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テーパリング開始で大局では米ドル買い!
サポートを割れたユーロ/米ドルは売りだ!

2014年01月15日(水)東京時間 16:25

■ユーロ/米ドルは高値圏で乱高下している

 今回はユーロ/米ドルの分析を行なう。まず初めに、月足チャートからご覧いただきたい。 

 月足チャートで見ると、ユーロ/米ドルは0.8500ドル近辺(安値は、0.8200ドル近辺)から1.6000ドル近辺まで、大きく上昇している。

ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 1.6000ドル近辺の高値をつけて以降は、安値1.2000ドル程度-高値1.6000ドル程度のゾーンで大きく上下動を繰り返している。

 この「安値1.2000ドル程度-高値1.6000ドル程度のゾーンでの大きな上下動」は、個人的には「高値圏での乱高下」だと判断している。

 いつもではないのだが、すなわち必ずというわけではないのだが、一般的に「高値圏での乱高下」は「売りのシグナル」だ。

 つまり、この大きな上下動は、いずれネック・ライン(下限)を下に割り込むことを示唆しているのだろう、と推測している。

 当然ながら、このネック・ライン(下限)は、1.2000ドル近辺のことで、ネック・ライン(下限)を割り込む場合は、その後で、大きく下落する、と考えている。

 サポート・ライン「ピンクの破線」を表示した。2007年頃から現在(2014年)に至るまでで、大きく、頻繁に、激しい上下動を繰り返したことを示すために加筆した。

 一番右のサポート・ライン「緑の破線」は、その傾きを緩やかにして、安値1.27ドル台ミドルに合わせている。

 一番右のサポート・ライン「緑の破線」の引き方は何通りか考えることができるが、一番コンサーバティブ(保守的)なラインを引いている。

■週足チャートはもう一段上昇の可能性を示唆

 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。 

 サポート・ライン「ピンクの破線(太線)」を割り込んで以降は、レジスタンス・ライン「緑の破線(太線)」に従って下落した、と考える。「緑の破線(細線)」は、「緑の破線(太線)」の平行線だ。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 そして、上のチャートを見てわかるように、ユーロ/米ドルが、リバウンド(上昇)して、レジスタンス・ライン「緑の破線(太線)」を上に抜けている。

 レジスタンス・ライン「緑の破線(太線)」を上に抜けたので、その時点で、「買いシグナル」を発した。

 週足チャートで見る限りでは、この「買いシグナル」を発した時点で、ユーロ/米ドルが、もう一段上昇する可能性を示唆している。

 1.20ドル台からの上昇で、サポート・ライン「紫の破線(太線)」を表示した。

 サポート・ライン「紫の破線(細線)」は、サポート・ライン「紫の破線(太線)」の平行線を表示している。

■日足チャートではボックス相場を上抜けして上昇

 続いて、日足チャートをご覧いただきたい。

 2012年10月、11月以降、現在までのユーロ/米ドルは、概して1.26ドル台から1.38ドル台で上下動を繰り返している、と言える。

ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 2012年12月から2013年2月頃のユーロ/米ドルは、「サポート・ライン(1)」(緑の破線)に従って上昇したのだが、このサポート・ラインを割り込み、「売りシグナル」を発した。

 「売りシグナル」のとおりに下落したのだが、安値1.27台ミドルから、大きく反発上昇している。

 そして、レジスタンス・ライン「青の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 ユーロ/米ドルは、この「買いシグナル」に従い上昇したが、1.3000ドル程度を中心に保ち合いに推移し、結果的に「下値1.27ドル台ミドル-上値1.34ドル台ミドルのボックス相場」(紫の破線)を形成した、と考える。

ユーロ/米ドル 日足(再掲載、クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 このボックス相場「紫の破線」の中に、短期のサポート・ラインや短期のレジスタンス・ラインを引くことができる。

 そして、短期のサポート・ラインを割り込む場合は「売りシグナル」、短期のレジスタンス・ラインを上に抜ける場合は「買いシグナル」を発した、と考える。

 しかし、このボックス相場の中での動きだったので、その表示は省略した。

 2013年9月18日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、テーパリング(量的緩和策の縮小)が開始されると想定されていたのだが、予想外に「米国の量的緩和策の縮小のスタート」が延期された。

 テーパリング延期を材料に、「ユーロ買い・米ドル売り」となり、「下値1.27ドル台ミドル-上値1.34ドル台ミドルのボックス相場」(紫の破線)の上限を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 ユーロ/米ドルは、高値(1.37ドル台前半)を更新して、さらなる「買いシグナル」を発した、と考える。

 2013年7月の安値1.27ドル台ミドルからの上昇は、サポート・ライン(2)「緑の破線」に従っている、と考える。

 現在の相場は、「ピンクの破線」で表示した…

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松田哲の「FX一刀両断!」
松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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