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調整下落を狙ったドル/円売りは捨てよ!
112円台の窓埋めはもう考えない方が良い

2014年11月26日(水)東京時間 15:38

■米ドル/円はすでに約3年間上昇トレンドが続いている

 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まずは、月足チャートをご覧いただきたい。

 月足チャートを見ると、2007年6月の高値124円台から始まった米ドル/円の下落トレンドを示すレジスタンス・ライン「一番右の緑の破線」を、2012年2月に上に抜けたことが読み取れる。  

米ドル/円 月足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 換言すれば、この「一番右の緑の破線」を中長期のレジスタンス・ラインととらえるならば、2012年2月に下落トレンドから上昇トレンドに転換した、と言える。

 2012年2月にトレンド転換したと考えるならば、もうすでに約3年間も「米ドル高・円安トレンド」が続いていることに留意する必要がある。

 ところが2012年の時点では、米ドル/円は2012年3月以降、下落に転じ、絶対水準で80.00円を割り込み、70円台で推移したことから、2012年は円高傾向の印象が強い状態となった。

 そして、2012年の時点では、確かに米ドル/円が安値75.32円を下に抜けると、つまり新値を更新すると(=歴史的最安値を更新すると)、「円高トレンド」が継続していると判断すべき状態だった、と考える。

 2012年11月の衆院解散の決定をきっかけに、米ドル/円は急上昇を始めた。

 この急上昇で、「米ドル/円のトレンドは、下落から上昇に転換した」と確認できる。

 再掲載した、下の月足チャートには、新たな中長期のレジスタンス・ライン「ピンクの破線」を表示している。

米ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 個人的には、「このライン『ピンクの破線』は、時間が経過するとなくなる(=引く必要がなくなる)のではないか?」と考えていた。

 上述のとおりに、「2012年2月に『上昇トレンド』に転換した」と考えるので、このライン「ピンクの破線」は引かなくてもよい、と考える。

 つまり、「緑の破線」が中長期のレジスタンス・ラインであり、この「緑の破線」を上に抜けた時(2012年2月)に、トレンド転換が起こった、と考えるので、この「ピンクの破線」は必要ない、とも言える。

 ただし、相場を読む際に、便宜上、このライン「ピンクの破線」を表示しておいた方が都合が良い、と考える。

 この「ピンクの破線」を上に抜ける場合が、「買いシグナル」だった、と考えるからだ。

■急勾配すぎるサポートラインを緩やかにした結果…

 月足チャートに、「紫の破線」でサポート・ラインを表示した。

 昨年(2013年)の5月以降の値動きに注目すれば、サポート・ラインの引き方次第だが、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考えることができる。

米ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 しかし、このサポート・ライン「紫の破線」は、過去のサポート・ラインと比べて、その傾きが急勾配すぎる、と考えていた。

 だから、このサポート・ライン「紫の破線」の傾きが緩やかになるような値動きを、今後するのだろうと予測していた。

 8月下旬の値動き(8月20日ごろ以降の値動き)で、米ドル/円は急上昇を始めた。この値動きで、サポート・ライン「紫の破線」の傾きを緩やかにする必要がある、と考える。

 それで、新たなサポート・ライン「赤の破線」を表示した。

 この新たなサポート・ライン「赤の破線」を引く場合は、従来のサポート・ライン「紫の破線」は、引かなくてもよい、と考える。

 従来のサポート・ライン「紫の破線」を引かない場合は、大局では、「売りシグナル」が発せられていないことになる(比較的小さな調整はあるとしても、大局では上昇が続いている)。

 また、月足チャートには超長期のレジスタンス・ライン「青の破線」を表示した。

米ドル/円 月足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 105円台ミドルを上に抜けたことで、このレジスタンス・ライン「青の破線」を上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考える。

 続いて、週足チャートを…

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松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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