下値堅い米ドル/円は再び120円超へ！
原油急落は年末の調整材料に使われただけ

2014年12月18日(木)15:48公開 (2014年12月18日(木)15:48更新)

今井雅人

■115円台半ばまで円高進んだが、これも年末ポジション調整

これまで、円安が続いてきていたので、円高が進行し、米ドル/円は、一時115円台半ばにまで米ドル安・円高が進行しました。

米ドル/円４時間足

しかし、これも所詮は、年末のポジション調整材料に使われただけで、大きな方向は変わっていないと思っています。116円台、117円台では日本の公的資金が米ドル/円を買っているようでしたので、やはり下値は堅いということではないでしょうか。

そして、昨日、12月17日（水）ＦＯＭＣ（米連邦公開市場委員会）が終了しました。

声明文の中で、「金利を正常化するのに辛抱強くいなければならない」という表現が新たに追加され、それはどういう意味なのかに注目が集まりました。

イエレンＦＲＢ（米連邦準備制度理事会）議長は、ＦＯＭＣ後の定例記者会見でこの点について質問され、「今後２回のＦＯＭＣ会合では金利を上げない」という踏み込んだ発言をしました。

「今後の２回のＦＯＭＣ会合」は、１月と３月に開催予定ですので、３回目にあたる４月のＦＯＭＣ会合では、利上げもあり得るという意味だと市場関係者が解釈。このため、利上げの前倒しがあるとの見方から、急激に米ドル高が進みました。

この原稿を書いているのは、12月18日（木）。クリスマス休暇を控えて、ポジション調整の時期は終わってきている頃合いですので、これからは、徐々に本来の流れに戻っていくのではないかと考えています。

米ドル/円も、再び120円を超えていくのではないでしょうか。

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