ザイFX! - 初心者必見のFX総合情報サイト

田向宏行
----年--月--日(-)日本時間--時--分--秒
陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

今回のギリシャ危機は前回より深刻!
ユーロ/円下落が春先までドル/円を圧迫か

2015年01月30日(金)16:52公開 (2015年01月30日(金)16:52更新)
陳満咲杜

100万口座達成!GMOクリック証券は最短即日取引可能!

■目先のユーロ/円の暴落は行きすぎとは言えない

 ECBの量的緩和がユーロ安を「正当化」したならば、円の独歩安を終焉させ、かつ2014年12月高値までのオーバーボートに対する修正という意味合いにおいて、2015年年明けからのユーロ/円の暴落も「正当化」でき、目先の水準は必ずしも「行きすぎ」と断定はできないだろう。

 前述のように、ユーロ安トレンドのいったんの底打ちはギリシャ情勢次第と言えるものの、それは不確実性が高いから、基本的には後ズレの可能性が大きい。したがって、ユーロ/円もさらなる安値打診を覚悟する必要がある。130円ではなく、128円台の打診なしでは落ち着かないのではないだろうか。

ユーロ/円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足

■ドルインデックスの上昇は95.90あたりで一服か

 もっとも、米ドルの全面高自体は、2014年5月安値からほぼ一本調子で進んできた上、2015年の年明けからさらに加速してきたから、オーバーボートの疑いが濃厚。これが近々一服してくる可能性もある。

 ドルインデックスの月足から考えて、2001年7月高値を起点とした全下落幅の半分押し(約95.90)の打診があれば、目標達成感が漂うだろう。

ドルインデックス 月足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 一方、仮に米ドル高の早期一服があっても、諸通貨の不確実性からして、消去法で米ドル買いしか選択肢がないから、スピード調整はあっても限定される見通しだ。

 ゆえに、当面ユーロ安の一服があっても、何らかの材料なしでは大幅なリバウンドも想定しにくいから、ユーロ安を通じた円高圧力も継続される公算が高い。息の長いユーロ安・円高サイクルは、少なくとも春先まで米ドル/円を押さえ込む要素として無視できないだろう。

■英ポンド/円、豪ドル/円の修正も過剰に続く可能性大

 さらに、円の独歩安が2014年年末まで長く続き、また、円売りがもっともオーバーシュートだったから、ユーロのみでなく、英ポンドや豪ドルなどの外貨の円に対する修正も、「行きすぎ」と感じる程度まで続くだろう。

 2015年年初来、円を除いた英ポンド、豪ドルなども米ドル全面高の受け皿の役割を果たしているから、当面その構図が維持される見通しだ。市況は如何に。

おすすめFX会社
link

人気の1000通貨自動売買『iサイクル注文』

外為オンライン

当サイトからの口座申込者限定!条件達成で特別に3000円プレゼント!

link

ザイFX!限定で最大10000円!

トレイダーズ証券[みんなのFX]

最短当日取引可能!ザイFX!限定キャンペーン実施中のみんなのFX!

人気のザイFX!限定タイアップキャンペーンをPickUp!
FX初心者のための基礎知識入門
ザイ投資戦略メルマガ CFD口座おすすめ比較 経済指標速報記事
ザイ投資戦略メルマガ CFD口座おすすめ比較 経済指標速報記事
『羊飼いのFXブログ』はこちら
↑ページの先頭へ戻る