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「買いシグナル」点灯中のユーロ/円だが
ユーロ/ドルの影響受けて下落の可能性も

2015年08月19日(水)東京時間 16:05

■週足では2009年高値更新で「買いシグナル」点灯

 今回はユーロ/円の分析を行なう。まず、週足チャートをご覧いただきたい。下の週足チャートに、「94.00円-112.00円のボックス相場」(赤の破線)を表示した。 

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)
ユーロ/円 週足

(出所:米国FXCM

 ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 いわゆる「ダブル・ボトム」を作り、その上限(ネック・ライン)を上抜けして「買いシグナル」を発した、と言える。

 ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。

 そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている

149.75-80円水準の高値をつけた後は下落に転じる

 この高値(145円台)をつけてからのユーロ/円は、調整局面を迎えて、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。そして、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。

 このボックス相場「紫の破線」の下限は、当初、135.50円近辺と考えていたが、その後の値動きで、このボックス相場「紫の破線」の下限は、134.00円近辺と考える。

 つまり、ボックス相場「紫の破線」の上限は145円台ミドル、下限は134.00円と考える。 

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)
ユーロ/円 週足

(出所:米国FXCM

 2014年10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、さらに、ユーロ/円が急騰した。

 ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」の上限(145円台ミドル)を上に抜けて、この時点での最高値を更新して、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、上昇して、149.75-80円水準の高値をつけている。

 ユーロ/円が、高値を更新したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。

ユーロ/円は149.75-80円水準の高値をつけてから、下落に転じている。それで、「緑の破線」で示したボックス相場を形成していると考えた。

 ユーロ/円は急落してサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

■下落トレンドではなく、高値圏での保ち合いに修正

 そして、134.00円を割り込んだので、ボックス相場「緑の破線」を下にブレイクし、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。「134.00円を下に抜けた」ということは、「新安値を更新した」ということなので、当然に「売りシグナル」だ。 

ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)
ユーロ/円 週足

(出所:米国FXCM

 ボックス相場のセオリーは、「ボックス相場の下限を割り込む場合は、下限から、その値幅分下落する」である。

 つまり、下限は134.00円近辺、ボックス相場の値幅は16円だから、ターゲットは118.00円近辺になる。「緑の破線(両端矢印)」で表示しているのが、その値幅だ。

 ユーロ/円は、134.00円を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、
130円台前半(安値は130.10-15円水準)にまで急落したが、いったんそこから反発している。

 この反発で、136円台の戻り高値をつけたが、再度急落して、今度は130.00円を割り込み、新値を更新した。

 新安値を更新したことで、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、126.00円近辺の安値をつけたが、反転急騰している。

 ゴールデン・ウィークの直前あたりから、ポジション調整による「ユーロの買戻し」が出ていた、と考える。

 ゴールデン・ウィークが始まると、市場参加者が極端に少ない中で、スパイラルに急上昇した、と考える。

 ユーロ/円が上昇を続けたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。 

ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)
ユーロ/円 週足

(出所:米国FXCM

 このサポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示したことで、現在のユーロ/円が、高値圏での保ち合いを続けている、と考え方を修正した。

 「下落トレンドに転換したのではないか」と考えていたが、その考え方を捨てて、「高値圏での保ち合い相場が持続している」と判断する。

 現時点では、判然としないが、下落トレンドに転換している可能性にも留意するべき、と考える。

 先述のとおりに、現在のユーロ/円は…

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松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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