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豪ドル/米ドルの反発は調整にすぎない?
ゆくゆくは0.68ドルを割込むとみる理由とは

2016年02月24日(水)東京時間 17:03

■豪ドル/米ドルは週足でサポートラインに従って上昇

 今回は豪ドル/米ドルの分析を行なう。まず、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/米ドルは大きく上昇したが、その上昇過程では、サポート・ライン「緑の破線」に従っていたと考える。

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)
豪ドル/米ドル 週足

(出所:ヒロセ通商

 豪ドル/米ドルは、「赤の破線」で示した「下値0.8000ドル-上値0.9400ドルのボックス相場」を上に抜けたことで、「買いシグナル」を発して上昇した。

 そして、ボックス相場のセオリーどおりに、ボックスの値幅分(1400ポイント)上昇してターゲットを達成したと考える。

 「赤の破線」で示したボックス相場を上抜けしてからは、「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル-上値1.1100ドルの約1700ポイント幅のボックス相場」へ移行(シフト)したと考える。

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)
豪ドル/米ドル 週足

(出所:ヒロセ通商

 その後、2013年5月上旬に中長期のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ。「売りシグナル」を発したと考える。

 そして、「紫の破線」で示したボックス相場の下限0.9400ドルを割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。  

 ボックス相場のセオリーに従えば、ボックス相場の下限0.9400ドルからボックスの値幅分(1700ポイント)下落したところがターゲットになる。つまり、0.7700ドル程度がターゲットだ。

 週足チャートを見てのとおりに、上記のターゲットはすでに達成したと考える。

 この「紫の破線」で示したボックス相場を下に抜けた時点で、大きく急落する可能性が高いことを示唆していた、と考える。

■ボックス相場下抜けのターゲットを次々と達成

2013年から2014年にかけての豪ドル/米ドルは、「ピンクの破線」で示したボックス相場を形成していた、と考える。

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)
豪ドル/米ドル 週足

(出所:ヒロセ通商

 以前は、このボックス相場の上限は0.9800ドル近辺、下限は0.8800ドル近辺と考えていた。 

 だから、このボックス相場の下限(0.8800ドル近辺)を割り込み、「売りシグナル」を発したと考えた。 

 相場は、この「売りシグナル」に従い、0.86ドル台まで下落したが、0.86ドル台ミドルを底値に、0.9500ドル近辺にまで大きく反発上昇している。

 それで、ボックス相場の下限は0.86ドル台と想定し直す必要がある、と考えた。

 つまり、このボックス相場は「上限0.9800ドル近辺-下限0.8600ドル近辺」と考えた。

 ボックス相場「ピンクの破線」の下限を考え直したが、その修正した下限の0.8600ドルを割り込み、「売りシグナル」発した、と考える。

 それまでの安値を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えた。

 この「売りシグナル」に従い相場は大きく急落して、まずは1700ポイントのボックス相場「紫の破線」を下抜けした場合のターゲットを達成した。

 そして、週足チャートを見てのとおりに、1200ポイントのボックス相場「ピンクの破線」を下抜けした場合のターゲットも、達成した。

■直近はボックス相場を2つ下抜けて「売りシグナル」

 週足チャートに、ボックス相場「赤の破線(細線)」とボックス相場「緑の破線(細線)」を表示した。 

豪ドル/米ドル 週足(再掲載、クリックで拡大)
豪ドル/米ドル 週足

(出所:ヒロセ通商

 このところの豪ドル/米ドルは、ボックス相場「赤の破線(細線)」の下限(0.7500近辺)を割り込み、「売りシグナル」を発して下落し、そして、ボックス相場「緑の破線(細線)」を形成中、と考える。

 0.6900ドルを割り込み、それまでの最安値を更新して「売りシグナル」を発した、と考えることもできるが、目先の相場が、0.68ドル台前半を安値に反発しているので、ボックス相場「緑の破線(細線)」が持続している、と判断する。

 0.68ドル台前半の最安値を更新する場合は、ボックス相場「緑の破線(細線)」の下限を下に抜けて、新たな「売りシグナル」点灯となるので、要注意だ。

■レジスタンスラインとその平行線の間を上下しながら下落

 続いて、レジスタンス・ライン「赤の破線」と、その平行線「赤の破線」を表示した、別の週足チャートをご覧いただきたい。 

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)
豪ドル/米ドル 週足

(出所:ヒロセ通商

 豪ドル/米ドルはこれらの2本の平行線のインサイド(内側)で、上下動を繰り返しながら下落した(下落している)、と言える。

 別な言い方をすれば、現在の豪ドル/米ドルは、このレジスタンス・ライン「赤の破線」の傾きに従うスピード(速度)で下落している、と言い切れる。

 別な言い方をすれば、2013年から2015年半ばまでの豪ドル/米ドルは、このレジスタンス・ライン「赤の破線」の傾きに従うスピード(速度)で、下落していた、と判断できる。

 つまり、2013年から2015年半ばまでの豪ドル/米ドルは、一定のスピードでの下落が持続していた、と言える。

 そして、上の週足チャートを見てのとおりに、レジスタンス・ラインの平行線「赤の破線」を割り込んだ。

下落スピードが加速した、と言える。

 時間軸を短くして、レジスタンス・ライン「紫の破線」と…

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松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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