セントラル短資FX[ウルトラFX]といえば、インターバンク直結型のNDD(ノー・ディーリング・デスク)方式を採用し、マイナススプレッドが提示されることもあるという話題の口座だ。
その[ウルトラFX]の注文方法に、新たに「決済OCO注文」が追加されたので紹介したい。
■ウルトラFXに「決済OCO注文」が追加
この「決済OCO注文」は、[ウルトラFX]の決済トリガー成行注文において、リミットとストップを同時に設定し、どちらかが約定したらもう一方の注文が自動的に取り消されるというものだ。
もっとも、「OCO注文」はほとんどのFX会社に導入されているメジャーな注文方法なので、これまで導入されていなかったのが不思議なくらいだが、この、[ウルトラFX]の「決済OCO注文」にはいろいろなバリエーションがあり、ユニークな特徴を持っている。
はじめに注目したいのがその注文方法だが、OCO注文に限らず、指値や逆指値などをする際、通常、注文画面には発注したいレートを入力するのが一般的だ。
でも、[ウルトラFX]の「決済OCO注文」では、「注文レート」のほか、「Pips指定」、「期待損益」の3つの注文方式から選択することができる。
![セントラル短資FX[ウルトラFX] 決済トリガ成行注文画面](/mwimgs/9/f/-/img_9f4e825666aaacf349017b8c1645a1a6204349.jpg)
まず「注文レート」だが、こちらは先ほども紹介したように一般的な入力方法なので、発注したいレートをそのまま入力すればOK。
次に、「Pips指定」では、約定値か現在値のいずれかを選択し、基準となるレートを決めた上で、Pips幅を入力することになる。たとえば、利益を30pips取り、損失は15pipsまでに抑えたいと思ったら、そのとおりの数字を入力すればよい。
さらに、「期待損益」は、その名のとおり、金額そのものを入力する方法。こちらも、たとえば、利益を3万円得て、損失は2万円に抑えたければ、その金額をそのまま入力すればよいというわけだ。
また、このとき、どの注文方法を選択しても、決済する水準が現在のレートからどのくらい離れているのか、注文画面にプレビューされるので、視覚的にとらえることができる。
![セントラルFX[ウルトラFX] 決済トリガ成行注文プレビュー画面](/mwimgs/2/3/-/img_2358fee856cd442a59ef48e7fb4d657473368.jpg)
■注文方法のネーミングが今一つ聞き慣れないが…
ちなみに、[ウルトラFX]の注文方法には、大きく分けてストレート成行注文とトリガー成行注文の2種類がある。そして、後者のトリガー成行注文の中に「リミット」、「ストップ」、そして、今回追加された「OCO注文」の3種類があるという形になっている。
発注時にできることは通常のFX口座と大きくは変わらないのだが、NDD方式のため、厳密に言うと、発注時の動きに通常のFX口座とは異なるところがあり、これが今一つ聞き慣れない注文方法のネーミングに表れているのだ。
大きく分けた1つめの注文方法、ストレート成行注文。これは簡単だ。通常の成行注文と同じものと考えればよい。
一方、大きく分けた2つめの注文方法、トリガー成行注文は、レートが指定した価格以上、あるいは以下になったらストレート成行注文を発注するというもの。指定した価格がトリガー(引き金)となって、成行注文が発注されるというわけだ。
そして、通常のFX口座の場合、「リミット」(指値)は指定したレートそのもので約定することがほとんどだが、トリガー成行注文の「リミット」は上述のような動きをするため、指定したレートそのもので約定するとは限らない。これは、インターバンクにそのまま直結しているNDD方式ならではの特徴だ。NDD方式の詳しい解説については以下の記事をご覧いただきたい。
【参考記事】
・【徹底解剖】2014年大注目のNDD(1) NDDでマイナススプレッドが出る原理
・【徹底解剖】2014年大注目のNDD(2) NDDでスキャルパーが歓迎されるワケ
さて、今回の[ウルトラFX]のリニューアルでは決済OCO注文に関連して…