ヒラリー氏のメール問題をFBIが捜査再開！
米大統領選直前に発表した理由とは…!?

10月28日（金）の深夜、ヒラリーさんのメール問題が突然、再燃。ＦＢＩ（米連邦捜査局）が捜査を再開すると発表しました。

米大統領選の投票日は来週、11月8日（火）。このタイミングで捜査再開ということは選挙がらみの動きなんでしょうね。

投票日が近づいていますから、手仕舞いの動きも出やすいんでしょうね。これまで上がっていたものは押しやすいし、下がっていたものは戻りやすい。

ＦＢＩの発表直後、米ドル/円は下がりましたし、トランプリスクの警戒で金は上昇。金と同じように動きやすいビットコインは週末にも取引できるため、この土日に直近高値を更新しました。

ＦＢＩの再捜査が発表される直前には米ＧＤＰも出ていましたよね。予想を上回る2.9％の強い数字でしたが、米ドルはあまり買われませんでした。

個人消費が思ったほど伸びていないことも要因でしょうが、注目してほしいのが大豆。

今年（2016年）後半、アメリカでは大豆やとうもろこしが大豊作で価格が下がっているんです。

そのため、中国が大豆輸入を南米産からアメリカ産にシフトし、アメリカの大豆輸出が好調だったことも米ＧＤＰを押し上げる要因となったようです。一時的な要因なので要注意ですね。

そんななかで注目しているのがＢＯＥ（イングランド銀行[英国の中央銀行]）。

利下げも辞さないとしていたカーニー総裁ですが、最近の英ポンド安に対して懸念を示しており、今回は利下げ見送りが濃厚。それに対して、英ポンドがどんな反応を見せるのか、注目です。

英ポンドと同じく追加利下げの予想があった豪ドルもＣＰＩがよかったことなどから、今回は見送りとなりそう。

金融政策ウィークですが、やっぱりすべて据え置きでしょうかね。

中国リスクも後退していますしね。中国の経済実態を反映するものとして、鉄道貨物輸送量や銀行の融資残高、電力消費をもとにした「李克強指数」という指数があるんですが、今年（2016年）に入って上向いています。

また、中国では先週（10月24日～）、六中全会が終了。習近平氏への権力集約が顕著となったようです。国営企業の整理、合理化路線が続けば、コモディティの過剰在庫も片付いてくるでしょう。

中国が本当に復調するのならコモディティ市場全般のサポート材料となりそうですね。それから今週、11月4日（金）には雇用統計もあるんですよね。

予想だとＮＦＰ（非農業部門雇用者数）は16.9万人程度。ハードルは低いので、よほど大きく下ブレしない限り、12月利上げのシナリオは崩れないでしょうね。