昨日はアジア時間ではドル円が117円台の前半。これは前日に116円台の中盤まで突っ込んだ後の状況である。ドイツのテロやトルコでのロシア大使の銃撃などで、地政学的リスクが一気に高まったためである。
果たしてこのまま調整モードに入ってしまうのか、それとも再びトランプラリーの展開が戻ってくるのか。それが市場の関心事であった。
昼間の日銀会合では政策変更はなし。これはまったくの予想通りであるだけでなく、事前からなにも期待されていなかった。
それでも夕方からの黒田総裁の会見では「現状の為替相場は驚くにあたらない」などといったこともあり、円売りに弾みがついた。欧州序盤では118円台にまで値を戻してきた。
だからといって、じゃあこれからどんどんと上値追いかというと、それを支えるだけの材料がない。また経済イベントもほとんどない一日でもあった。私も118円台に乗せてからはスモールではあってもドル円のロング攻めには参加したものの、やはり高率は良いものではなかった。
スピードはのろいし、値動きも乏しくなってきた。ニューヨークオープンの頃にはまったくの興味薄となってしまって、ポジションを新しく作るだけの意気込みもなくなってしまった。
その後、ニューヨーク時間の午後からはドル円が反落に転じ、117円台に逆戻り。米国株も歴史的な最高値を付けているとはいえ、値動きはまったくの鈍さである。