FX(外国為替証拠金取引)と外国為替のサイト・ザイFX! 為替チャート、FX初心者向け記事、FX会社比較など情報満載
バックナンバー

最優良執行で顧客に不利な約定一切なし!
有利なスリッページならどこまでもスベる~

2017年07月20日(木)東京時間 12:15

■話題満載のSBI FXトレードの並々ならぬこだわりもう1つ!

 先日めでたくサービス開始5周年を迎えたことを、当コーナーでも紹介したSBI FXトレード

【参考記事】
サービス開始5周年「5」づくしキャンペーン!極狭スプレッド! あの会社の歴史をレビュー

SBI FXトレードのウェブサイト
SBI FXトレードのウェブサイト

 極狭スプレッドが、米雇用統計時や昨年(2016年)の英国EU離脱をめぐる国民投票の際にもびくともしなかったとか、FX恋愛小説や美女キャラ選出コンテストといった予測不可能なウェブコンテンツを展開したりとか、その歴史はたった5年間とは思えないほど、話題が盛りだくさんだったことをお伝えしました。

【参考記事】
【徹底調査】EU離脱の大混乱でスプ20銭が普通の中、1.19銭をキープしたFX会社とは?
マーケットに流動性だけでなく小説も提供!?想像の斜め上を行ってる「FX小説」登場!
想像の斜め上をいくFX会社で今度はなんとイラストコンテスト!しかも驚愕のクオリティ

 しかし実はもう1つ、そこでお伝えできていなかった、SBI FXトレードが並々ならぬこだわりを持っている点があるんです。

 それは、「スリッページ」について

 スリッページとは、「トレーダーが発注した価格と、実際に約定した価格の差」のことであり、発注から約定までの間のごくわずかな時間でも、値動きが激しい時などにはスリッページが生じる場合があります。

SBI FXトレードではウェブサイトの「会社概要 経営方針」にて、「プライスポリシー」という項目を設けており、そこに「スリッページ」に関するSBI FXトレードのポリシーが記載されています。

 それによると、「当社における2WAY注文は、お客様にとって最も有利な価格を採用する方式(最優良執行)であり、不利な約定は一切ございませんということ。これをSBI FXトレードのウェブサイトの記述を元に、もう少し具体的にお伝えすると、「トレーダーにとって有利な方向にすべった場合は、上限なしで約定。不利な方向にすべった場合は、トレーダーが設定したスリッページの範囲内であれば約定、範囲を逸脱すれば約定しない」ということになります。

【SBI FXトレードのスリッページの扱い】

・ トレーダーに有利な方向にすべった場合
→ 上限なしで約定
・ トレーダーに不利な方向にすべった場合
→ トレーダーが設定したスリッページの範囲内で約定
・ トレーダーが設定したスリッページ範囲を逸脱してすべった場合
→ 約定しない

 そして、SBI FXトレードでは、すべての注文約定に対してスリッページが適切であったかを毎日チェックし、その結果を「スリッページ実績値」として毎月ウェブ上で公開しています。

スリッページ実績値の例(2017年5月・クリックで拡大)
スリッページ実績値の例(2017年5月・クリックで拡大)

※単位:PIPS
※正の値は有利スリッページ、負の値は不利スリッページとなった割合を表示

■あることをきっかけに、「スリッページ実績年間データ」を公開

 それほどまでにスリッページについて手厚く(?) 対応しているSBI FXトレードですが、2017年6月2日(金)に、改めて「スリッページ実績年間データの公開」というお知らせが公表されました。

SBI FXトレード:お知らせ「スリッページ実績年間データの公開」
SBI FXトレード:お知らせ「スリッページ実績年間データの公開」

 なんでも、5月30日(火)に金融先物取引業協会(金先協会)より、「スリッページの不適切な取扱いを行っていた国内FX会社に対して過怠金を課す処分を行った」という通知があったそう。そこで、SBI FXトレードでも念には念を、ということで、2016年のスリッページ実績について年間データを再確認し、公表したようです。

SBI FXトレード:スリッページ実績年間データ(2016年1月~12月)
SBI FXトレード:スリッページ実績年間データ(2016年1月~12月)

 ご覧のとおり、スリッページの「指定範囲を不利に逸脱した約定」(紫色)は0%「発注価格と同価格で約定」(黄色)と「発注価格より有利に約定」(緑色)を合わせると、すべての通貨ペアで50%を超えていることが確認できます。「当社における2WAY注文は、お客様にとって最も有利な価格を採用する方式(最優良執行)であり、不利な約定は一切ございません」との「プライスポリシーに偽りなし」ということができますね。

 ちなみに、金先協会のウェブサイトによると、上述の過怠金を課す処分を受けた国内FX会社というのは上田ハーローだったようです。

 「スリッページの不適切な取扱い」などというと、ひと昔前に騒ぎになった「ストップ狩り」とか「レートずらし」などといった悪徳業者をイメージしてしまいますが、決してそういうわけではありません。「平成25年(2013年)12月に、スリッページに関する新規則を遵守するためにきちんと約定方法の変更を行っていたものの、その後、平成28年(2016年)4月に行った新システムへ切り替え時に変更後の約定方法についての検証を漏らしてしまい、一時的に旧仕様の状態に戻ってしまっていた」という過失だったようです。

 ちなみに、上田ハーローは、平成29年(2017年)2月にシステム改修を行い、現在は適切な約定方法が採用されているそうです。

【参考記事】
一部のネット界隈で囁かれている「ストップ狩り」とはどういうことか?
あなたは経験したことがありますか?怪しいスリッページやレートずらしを…

■事の発端となったスリッページ規制、背景に何が?

 ところで、上田ハーローがこのような処分を受けることになってしまった「スリッページに関する規則」って、いったいどんなものなのでしょうか? 事の発端は、2013年(平成25年)8月に行われた「金融先物取引業務取扱規則」の改正にあります。

 この改正で追加されたのが、「トレーダーにとって不利な価格にスリッページした際にはスリッページした価格で約定させ、トレーダーにとって有利な価格にスリッページした際にはスリッページが発生しない価格で約定させるというのはNG」(「金融先物取引業務取扱規則」第25条の2の2の第3項)という項目。スリッページが発生した際の約定のさせ方として、顧客が有利な場合と不利な場合で非対称となる扱いをしてはならないというものです。

 実は、この規則ができるまでは特に規定がなく、各FX会社の良心(?)に任されていたようで、上記のような、スリッページがトレーダーにとって有利な場合と不利な場合とで非対称となる約定も黙認されていた様子。

 しかし、この件に関しては、まず米国で問題となり、規制される動きとなったようです。過去の金先協会の会報を参考に当時の状況を確認してみると、NFA(全米先物協会)は2010年以降、トレーダーにとってスリッページが有利な場合と不利な場合で約定条件を非対称に設定していたFX会社に対して、「NFA規則違反(商業上の道徳基準及び取引の信義則背反)」として処分を始めます。

 その後、2012年1月には、「NFA法令遵守規則第2-36条(外国為替取引に関する要件)」についての解釈書を発出し(同年3月施行)、同規則違反とならないためにはスリッページをどのように扱えば良いのかを明確化したガイダンスを提供。ガイダンスでは、顧客が不利になる非対称なスリッページを設定してはならない旨などが具体的に記載されました。

 解釈書が提出される前後にも、米国ではスリッページの扱いをめぐる大規模な処分が行われ、裁判沙汰に発展するFX会社も出るなど、米国FX業界はちょっとした騒ぎになったようで…。これは日本も“対岸の火事”というわけにはいかなくなってきたゾ、ということで、2013年(平成25年)度中の施行をめざして、自主規制の検討を進めるに至ったようです。

【参考記事】
米国FX業界に衝撃! 米GFTがリテール部門の取引サービス終了を決定!

■スリッページ規制前からSBI FXトレードは顧客有利だった!

 そして、実はSBI FXトレードはすでにこの頃から、スリッページに関するこだわりをアピールしていました。

 2013年4月にはシステムの稼働状況を透明化し、ユーザーからの指摘を共有することを目的に、「お客様システム・サーベランス部会」を設置スプレッド、グレーアウト(恣意的なシステム障害)、スリッページなどを厳しく監視する姿勢を具体化しました。

【参考記事】
SBI FXトレードの米ドル/円スプレッドは雇用統計時でも0.1銭で拡がらないのか?

お客様システム・サーベランス部会

 そして、その中ですでに、先に紹介した「最優良執行」、つまり「トレーダーに不利な非対称スリッページを、公平になるよう対称に」というレベルを超えて、「トレーダーに有利な条件での約定」を採用していることを紹介していました。

 また、2013年6月には、ウェブサイトの『SBI FXトレード社員のつぶやき』というコンテンツ(現在はアーカイブのみ)の中でも「スリッページ問題」について取り上げ、米国の規制例を紹介しつつ、SBI FXトレードの取り組みについて改めて解説していました。

「SBI FXトレード社員のつぶやき」より
「SBI FXトレード社員のつぶやき」より

 さらには、トレーダーにとって有利な約定の場合は、注文受付の確認画面にスマイルマークのようなアイコンが出るという、手の込みよう。

SBI FXトレード・2WAY注文受付画面(トレーダーに有利な価格で約定した場合)
SBI FXトレード・2WAY注文受付画面(トレーダーに有利な価格で約定した場合)

 スリッページの取り扱いに関して、SBI FXトレードがいかにこだわっているかがうかがえますね。

■学術連携研究会の提言も踏まえて、スリッページ規制成立

 さて、話をスリッページに関する規制の件に戻しますと、前述のNFAのスリッページに関する解釈書が出される以前の2011年8月から、金先協会では東京大学や筑波大学等の教授を招いて学術連携研究会を立ち上げ、「外国為替証拠金取引におけるレイテンシー(※)とスリッページについて」などをテーマに議論していたようですので、そこから先の対応は早いものでした。

(※データの転送要求を出してから実際にデータが送られてくるまでに生じる、通信の遅延時間)

2013年(平成25年)8月9日(金)には「金融先物取引業務取扱規則」のスリッページ規制に関する規定が改正・施行され、既存の会員FX会社は2013年(平成25年)12月1日(日)までに対応を完了することが求められました。

 そして、今回、金先協会の処分の対象となってしまった上田ハーローも、当記事前半でお伝えしたとおり、この新規則を遵守するべく、ここではきちんとシステムの仕様を変更し、対応していました。

 ところが、2016年4月4日(金)に取引システムのリニューアルを行った際に、新規則対応のために変更していた仕様を、誤って以前の約定方法に戻してしまっていたということなんです。

 この上田ハーローの取引システムのリニューアルは、当コーナーでも紹介していましたが、まさかその裏に、そんなうっかりがあったなんて!

【参考記事】
取引システムが一新されたあのFX会社で『松崎美子のロンドンFX』をタダでゲット!

 このうっかりによって上田ハーローに科された罰金は500万円。先に紹介した米国での処分の例では、大規模なものだと罰金200万ドルに上るものもありますから、それに比べると金額的には大したことはないのかもしれません。ですが、イメージダウンは免れませんよね…。

 逆に、スリッページに関してこだわりまくっているSBI FXトレードにとっては、自社の取り組みを再アピールする大チャンスになったわけですね。

 このような地道な取り組みが評価されたこともあってか…

ザイFX!公式twitter フォローしてね

ザイFX!公式ツイッター(@ZAiFX)
現在のフォロー者数 75210人

ザイFX!のtwitterをフォローする

注目ザイFX!編集部おすすめのFX会社

取引でTポイントが貯まる! YJFX![外貨ex]

YJFX![外貨ex]

ザイFX!限定3000円もらえるキャンペーン実施中!

米ドル/円0.3銭原則固定! GMOクリック証券[FXネオ]

GMOクリック証券[FXネオ]

FX取引高5年連続世界1位! 今ならザイFX!限定で西原氏新刊+5000円キャッシュバック

ザイスポFX!
ザイFX!編集部

激動の渦にあるFX業界!? FX業界には日々新しい動きが起こっています。激しさを増すスプレッド競争、おトクなキャンペーン情報、新サービス・新取引ツールの紹介、業界再編の話題などなど、このコーナーではFX業界の最新注目情報をザイFX!編集部がいち早くお届けします。

ザイFX!編集部の他の担当コーナー
ドル・円・ユーロの明日はどっちだ!?」へ
FXの知られざるナゾの世界」へ
FX毎日バトル!」へ
やさしいビットコイン・仮想通貨研究所」へ

最新のバックナンバー

>>>バックナンバー一覧

ザイFX!関連情報

GMOクリック証券
おすすめFX会社
link

今ならザイFX!限定で西原氏新書+5000円もらえる!

GMOクリック証券[FXネオ]

当サイト限定キャンペーン実施中!西原宏一氏の新刊&5000円がもらえます!

link

ザイFX!限定で3000円!

外為どっとコム[外貨ネクストネオ]

イメージキャラクター深田恭子さん! 無料オンラインセミナーは初心者に人気!

Pick Up

最短5分で決着、最低50円から取引可能!人気のバイナリーオプションを徹底比較! FX会社のiPhone対応を徹底比較! システムトレード(シストレ)口座を徹底比較! NYダウや金にも直接投資できる CFD取引会社を徹底比較!

ザイFX!期間限定キャンペーン

世界の為替チャート

ビットコイン/円+9146.00909166.00

XBTJPY

ビットコイン/米ドル+135.00008165.0000

XBTUSD

ビットコイン/ユーロ+138.00006913.0000

XBTEUR
Powered by kraken
おすすめ情報

FX会社高額キャンペーンランキング 口座開設+取引とかでお金やギフト券がもらえちゃうの!?

※「FX会社高額キャンペーンランキング」は原則としてザイFX!編集部が読者のみなさまに利益があると判断したキャンペーンに絞って掲載しています。その大まかな基準は「10万通貨取引が必要なケースであればキャッシュバック金額1500円以上」です。取引手数料が高かったり、大量の取引が必要だったりして、大きな取引コストがかかるキャンペーンは掲載していません。

『羊飼いのFXブログ』はこちら
FXと為替のポータルサイト「ザイFX!」カンタンナビ
「ザイFX!」をまるっとすべて見たい人は→「ザイFX!」トップページへ
メタトレーダー(MT4)の情報を知りたい人は→「ザイFX!×メタトレーダー(MT4)」トップページへ
株の情報を知りたい人は→「ザイ・オンライン」トップページへ
ザイ オンライン
TOPICS

相場を見通す 超強力FXコラム







 
11月20日更新

 
11月17日更新




ザイFX!のMT4専門サイト
ザイFX!メルマガ

元ミス慶応 葉那子と[FXトレード戦略指令!]でFXトレードを始めよう!



今月の経済指標 予想&結果

 
06月28日更新





世界の通貨大カタログ
サクッとわかるFX入門