米ドル/円は、また114円台で伸び悩むのか?
何か起こる…!? 原油急落は炭鉱のカナリア?

サプライズは起きませんでしたね。

リスクオンかというと、違うのかなと。大手外銀は初秋から軒並み、株価下落への警戒を強めていました。実際に10月、株価は急落したわけですが、選挙を通過したことで買い戻しが出たのだと考えています。

チャートを見ても、中間選挙の結果が出た11月７日（水）こそ長い陽線となりましたが、勢いは続いていません。

次の12月19日（水）に利上げとなる見通しです。織り込み度は、まだ75％程度ですが…。

これから織り込まれていくのでしょう。

今週は11月15日（木）早朝に、パウエルＦＲＢ（米連邦準備制度理事会）議長の講演が予定されています。

少し長い話をすれば、米利上げの打ち止めは近い。12月のＦＯＭＣでは、2019年の見通しに対して、まだ強気を維持するでしょうし、それで株が売られやすくなるかもしれません。

でも、いずれ金融政策をニュートラルへ戻すシグナルが出てくるはず。そのときは株が買われるかもしれませんし、逆に、それまでは弱いとも考えられます。

10月高値からすでに20％以上の下落ですから、「ベアマーケット入り」と言っていいのでしょう。

原油市場の動きからも、リスクオンと言えるような環境ではありません。ここからも、株式市場は戻り高値を試しに行っている段階と見ていいのだろうと思います。

理解しにくい動きですが、はっきりしているのは「米ドル/円の114円台、ユーロ/円の130円台」には本邦勢からの売りが並んでいるということ。

米ドル/円は、昨年（2017年）５月以降、114円台で４回も抑えられているため、売りオーダーが入りやすいですし、ユーロ/円の130円台にも売りが並んでいるようです。

1.13ドルを抜けてもチャート的には1.1250ドルを割れなければ反転しそうな形ですし、今月（11月）、1.13ドルを割らなければ反発する形にも見えます。

株価が下げ始めたタイミングで、英ポンド以外のクロス円（米ドル以外の通貨と円との通貨ペア）を売っていきたいと思います。

英ポンドについては、ブレグジット（Brexit）交渉が大詰めを迎えており、ヘッドラインに振り回されやすいですし、今朝も、「メイ英首相がブレグジットに関する閣僚会合をキャンセル」との報道により、下窓を開けて始まりました。

悪材料はあらかた織り込まれているため、基本は買い目線で考えています。ヘッドラインで100～200pipsは簡単に乱高下するだけに、慎重にトレードしていきたいですね。

11月15日（木）深夜から11月16日（金）早朝にかけて起きると予想されるＢＣＨ（ビットコインキャッシュ）のハードフォーク（分裂）の余波ですね。

ＢＣＨは時価総額４位と影響力が大きく、その盛り上がりがビットコインまで波及してきた形です。ハードフォークを通過すればセル・ザ・ファクトにより下落するだろうと見込んでいましたが、すでに先週（11月５日～）から下げ始めています。

ＢＣＨの動きが混乱しそうな気配もあり、乱高下に要注意ですね。