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第1章 FXをはじめるには

証拠金とは? 外貨預金と比べて最大25倍の
投資効率、100万円規模の取引は4万円で可能

2019年01月08日(火)13:00公開 (2021年03月22日(月)12:15更新)
ザイFX!編集部

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このページの概要
証拠金は、取引で発生した損益の受け渡しを行うために、FX会社に担保として預ける資金のことです。FXは証拠金を使って取引するため、外貨預金や外貨両替のように取引に必要な金額すべてを必要とせず、少額の資金で、実際よりも大きな規模の取引が行えます。

証拠金とは

証拠金は、トレーダーがFX会社に預ける(預けている)資金のことを指します。

FXは少額からはじめられる取引――こんなフレーズを、見たことや聞いたことがある方は多いと思います。

 たとえば、外貨預金で1万ドル分の米ドルを買ったり、外貨両替で円を1万ドル分の米ドルに両替するときは、1米ドル=100円なら100万円の資金が必要です。でも、FXなら同じ100万円規模の取引を最低4万円で行うことができます。

 なぜなら、FXは為替レートの変動分を損益として差金決済でやり取りするだけなので、その損益の受け渡しに必要な一定額の資金があれば取引できるしくみになっているからです。

 その損益の受け渡しを行うための担保が証拠金です。FXが「外国為替証拠金取引」と呼ばれている理由がここにあります。

実際の取引規模に必要な金額ではなく、証拠金を預けて取引するしくみによって、FXは少額の資金で、実際よりも大きな規模の取引を行うことができます。FXが資金効率の良い取引だと言われているワケが、わかると思います。この資金効率の良さは「レバレッジ効果」と呼ばれます。

FXと外貨預金の資金効率の違い

 FXの資金効率の良さを、具体的な数字を使って外貨預金と比較してみましょう。

 米ドル/円が1米ドル=100円のとき、外貨預金で米ドルを1万ドル買って101円になったところで円に換える(戻す)と、1万円が利益になります。同じように、FXでも1米ドル=100円のときに米ドル/円1万通貨を買って101円で売り決済すれば、利益は同じく1万円です(どちらの取引も手数料は考慮していません)。

【米ドル/円1万通貨を100円で買って101円で売ったときの利益】
(101円-100円)×1万通貨=1万円(※外貨預金もFXも利益は同じ)

 ですが、外貨預金には100万円の資金が必要です。100万円の投資資金で1万円の利益ということは、投資資金に対する収益率は1%です。

 一方のFXは、最低4万円の資金で取引することができます。4万円の投資資金で1万円の利益ということは、投資資金に対する収益率は25%です。

【外貨預金とFXの投資資金に対する収益率の違い】
・外貨預金…1万円(利益)÷100万円(投下資金)×100=1%
・FX…1万円(利益)×4万円(投下資金)×100=25%

 このように、同じ規模の取引でFXと外貨預金を比べると、FXは外貨預金よりも最大で25倍の投資効率が得られます。

 ただし、取引がうまくいかずに損失が出てしまった場合、損失の割合も外貨預金と比べて最大25倍も大きくなります。

預かり証拠金と必要証拠金

 証拠金にはいくつかの種類がありますが、初心者の方がまず覚えておきたいのは、「預り証拠金」「必要証拠金」の2つです(どちらもFX会社によって呼び方は異なる場合があります)。

 預かり証拠金は、FX会社の口座内にあるトレーダーの資産の総残高で、新規でポジションを建てるときに使える余力を表した金額す。口座に10万円を入金すれば、預かり証拠金は10万円になり、取引で確定した損益や未決済ポジションの評価損益、スワップポイント(スワップ金利)が加減されることで変動します。

 必要証拠金は、ポジションを保有するのに必要な金額です。米ドル/円が1米ドル=100円のとき、1万通貨の取引に必要な資金となる4万円(最低)が必要証拠金にあたります。

必要証拠金は為替レートの水準によって変動する

 必要証拠金の額は、為替レートの水準によって変動します。

 FXの必要証拠金の額は、実際の外国為替で必要となる資金の4%を下回らないようにすることが法律で義務づけられています。この決まりにもとづいて、FX会社は必要証拠金の金額を決定します。

 つまり、同じ4%でも、米ドル/円のレートが100円なら、1万通貨取引の必要証拠金は4万円ですが、米ドル/円のレートが150円なら、同じ1万通貨取引でも必要証拠金は6万円になります。

【米ドル/円を1万通貨取引するときの必要証拠金】
・1米ドル=100円なら…100円×1万通貨×4%=4万円
・1米ドル=150円なら…150円×1万通貨×4%=6万円

 また、通貨ペアによって為替レートの水準は異なりますから、同じ1万通貨取引でも、通貨ペアによって必要証拠金の金額は異なってきます。

外貨同士の通貨ペアは、左側(先)に表示される通貨と円の組み合わせとなる通貨ペアの為替レートを使って、必要証拠金の金額を算出するのが一般的です。ユーロ/米ドルならユーロ/円、豪ドル/米ドルなら豪ドル/円、英ポンド/米ドルなら英ポンド/円、米ドル/トルコリラなら米ドル/円…といった感じになります。

 たとえば、ユーロ/米ドルのポジションを1万通貨を建てる場合、そのときのユーロ/円のレートが120円なら必要証拠金は4万8000円、130円なら5万2000円になります。

 ユーロ/米ドルをするときは、ユーロ/円のレートを見れば必要証拠金の額がわかり、同じタイミングで同じ数量の取引を行った場合、ユーロ/米ドルとユーロ/円の必要証拠金の額は変わらないということです。

必要証拠金の算出基準は?

 必要証拠金の金額は、実際の取引規模の4%を下回らない範囲で、FX会社が自由に設定しています。為替レートの水準が同じでも、FX会社によって必要証拠金の金額は異なることがあります。

 そのときの為替レートをもとに、必要証拠金の金額をリアルタイムで算出するFX会社もあれば、前日の営業日が終了した時点の為替レートを参考にして、翌日中の必要証拠金額を決定しているFX会社もあります。また、為替レートによほど大きな変動がない限り、1週間などといった一定期間中は、固定の必要証拠金額を適用するFX会社もあります。

 また、為替レートの水準が相対的に低い通貨ペアに対しては、必要証拠金の額に最低ラインを設けていたり、相対的に値動きが大きめな通貨ペアには4%よりも高い比率の金額を設定するFX会社もあります。

 必要証拠金の額をどのように算出しているか、いくらで取引できるのかは、取引するFX会社のウェブサイトなどで、事前に確認するようにしましょう。

(最終更新日:2021年3月22日)

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