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スワップポイントとは

 スワップポイント（スワップ金利）は、ポジションを持っている期間中に付与される金利に相当するもので、銀行の預金金利や利付債（りつきさい）の保有で生じる受け取り利息、投資信託の収益分配金などと似たようなものになります。

 FXは、為替レートの変動を利用して投資収益を得るのが基本ですが、スワップポイントは、FXにおけるもう１つの収益源として知られています。

 スワップ（swap）は「交換」を意味する英語ですが、スワップポイントは2つの通貨の金利差を指し、日本語では「金利差調整分」などと言います。金利の高い方の通貨を買って、金利の低い方の通貨を売ると、ポジションの量に応じた金利の差額分を、日本円で受け取ることができます。

 スワップポイントは日割りで付与されますので、原則的にポジションを持っている間は毎日、受け取ることができます。

 ちなみに、トレードで得た収益は「キャピタルゲイン(capital gain)」、スワップポイントによって得た収益は「インカムゲイン（income gain）」と言います。インカムゲインにはスワップポイントのほかに、株式の配当、受け取り利息、収益分配金などがあります。

スワップポイントのしくみ

 ここではスワップポイントのしくみをわかりやすくご紹介するため、米ドル/円のポジションを保有していた場合を、単純に米ドルと円の金利で説明します。

 米ドルの金利が2％、円の金利が0.1％だった場合、金利差は1.9％です。このとき、米ドル/円のレートが1米ドル＝100円で変動しないことを前提に、金利の高い米ドルを買って金利の低い円を売る、すなわち、米ドル/円の買いポジションを1万通貨持つと、1年間で１万9000円のスワップポイントを受け取ることができる計算になります。

 これを1年365日で日割り計算すると、1日あたりの金額は約52円になります。つまり、米ドル/円の買いポジションを1万通貨持っている間は、毎日約52円のスワップ収益（スワップポイントによる収益）を受け取ることができるのです。

 反対に、金利が低い方の通貨を買って金利が高い方の通貨を売った場合、先ほどの例だと米ドル/円の売りポジションを持ったときは、ポジションを持っている間は毎日、スワップポイントを支払う必要があります。

 しくみ上はこのような感じですが、実際のスワップポイントの水準（金額）は、インターバンク市場の中にあるスワップ取引市場（資金取引）で行われた取引によって決まります。スワップポイントの発生に必要なロールオーバーを、FX会社がどのような形態で行うかによっても異なってくるため、金利差と為替レートが変わらなかったとしても、スワップポイントの水準が変動することはあります。

為替レートの水準にも影響を受ける

 固定相場制でなければ、為替レートがまったく変動しないなんてことはありえません。

 2つの通貨間の金利差に変化がなくても、為替レートが変動すれば、スワップポイントの水準は変わります。

 金利差が変われば、当然、スワップポイントの金額は変動しますから、長期的なスワップ収益を正確に計算することは、不可能に近いと言えます。

高金利通貨のリスクには注意

 金利差の大きい通貨ペアで、スワップポイントを受け取れる方向にポジションを持てば、日々、それなりの金額のスワップ収益が得られます。

 現在の世界的な低金利環境の中、一般的な先進国の金利水準はそれほど高くありませんが、高金利通貨として日本の投資家からの人気も高いトルコの通貨・トルコリラを買って円を売る取引（トルコリラ/円の買い）で、一時期は1万通貨で1日あたり120円を超えるような、高水準のスワップポイントを受け取ることができるFX会社もありました。

 また、南アフリカの通貨・南アフリカランドや、メキシコの通貨・メキシコペソを買って円を売る取引も、受け取ることができるスワップポイントの水準が比較的高いので、スワップ収益を重視する投資家から注目を集めています。

 これらの通貨は高金利通貨とも呼ばれ、他の通貨ペアと比べて為替レートの水準が相対的に低いことからも、投下資金に対する金利収益の比率が高いことで知られています。

 しかし、トルコ・南アフリカ・メキシコなどの新興国の多くは、先進国と比較して経済基盤が弱かったり、政治が安定していなかったりと、通貨そのものにとってネガティブとなりやすい話題も多く聞かれます。物価の上昇を抑えるためだったり、海外から投資資金を呼び込むために、あえて高い金利を設定しなければならないといった理由も存在します。

 国の景気が悪化したり、政治的なリスクが高まると、通貨自体が大きく値下がりして、買いポジションを持っているとスワップ収益を上回る投資差損が簡単に生じてしまう可能性もあるので注意が必要です。

スワップポイントが有利なFX会社

 同じ通貨ペアで同じ量のポジションを保有していても、FX会社によって受け取れる（支払う）スワップポイント金額は異なります。

 スワップポイントを投資収益の一部として重視する方は、受け取れるスワップポイントの額がなるべく高いFX会社を選んで取引すると有利になるでしょう。

 また、為替レートの変動を狙う目的でスワップポイントを支払う方向に長期でポジションを持つ必要が生じたときは、支払うスワップポイントの金額がなるべく少ないFX会社を選んで取引するなどの工夫をすると良いと思います。

【最新】米ドル/円のスワップポイントが有利なFX会社

 当サイトに掲載があり、取引ツールやスワップカレンダーで実績値が確認できた中で、米ドル/円1万通貨の買いポジションで受け取ることのできた2022年7月の1日あたりのスワップポイントの平均額が高かった上位5口座は以下のとおりです。

     

■【2022年7月】米ドル/円のスワップポイントが高いFX口座
FX会社「口座名」（クリックで詳細ページへ）	スワップポイント （1万通貨あたり）	公式サイト
くりっく365	77.28円	－
アイネット証券「ループイフダン」	72.45円
アイネット証券「アイネットFX」	72.45円
外貨ex byGMO「外貨ex」	71.93円
FXブロードネット	68.38円

※金額は小数点以下第3位を四捨五入
※各社の取引ツールやスワップカレンダーに掲載された実績値をもとに集計

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●FX会社おすすめ比較：米ドル/円スワップポイントの高い順

【最新】トルコリラ/円のスワップポイントが有利なFX会社

 当サイトに掲載があり、取引ツールやスワップカレンダーで実績値が確認できた中で、トルコリラ/円1万通貨の買いポジションで受け取ることのできた2022年7月の1日あたりのスワップポイントの平均額が高かった上位5口座は以下のとおりです。

     

■【2022年7月】トルコリラ/円のスワップポイントが高いFX口座
FX会社「口座名」（クリックで詳細ページへ）	スワップポイント （1万通貨あたり）	公式サイト
IG証券	42.48円
サクソバンク証券	30.41円
アイネット証券「ループイフダン」	25.00円
マネックス証券「FX PLUS」	24.97円
外貨ex byGMO「外貨ex」	24.72円

※金額は小数点以下第3位を四捨五入
※各社の取引ツールやスワップカレンダーに掲載された実績値をもとに集計

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●FX会社おすすめ比較：トルコリラ/円スワップポイントの高い順

【最新】南アフリカランド/円のスワップポイントが有利なFX会社

 当サイトに掲載があり、取引ツールやスワップカレンダーで実績値が確認できた中で、南アフリカランド/円1万通貨の買いポジションで受け取ることのできた2022年7月の1日あたりのスワップポイントの平均額が高かった上位6口座は以下のとおりです。

     

■【2022年7月】南アフリカランド/円のスワップポイントが高いFX口座
FX会社「口座名」（クリックで詳細ページへ）	スワップポイント （1万通貨あたり）	公式サイト
ヒロセ通商「LION FX」	15.21円
JFX「MATRIX TRADER」	15.21円
岡三証券「岡三アクティブFX」	15.21円
トレイダーズ証券「LIGHT FX」	15.17円
アイネット証券「ループイフダン」	15.10円
アイネット証券「アイネットFX」	15.10円

※金額は小数点以下第3位を四捨五入
※各社の取引ツールやスワップカレンダーに掲載された実績値をもとに集計

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●FX会社おすすめ比較：南アフリカランド/円スワップポイントの高い順

【最新】メキシコペソ/円のスワップポイントが有利なFX会社

 当サイトに掲載があり、取引ツールやスワップカレンダーで実績値が確認できた中で、メキシコペソ/円1万通貨の買いポジションで受け取ることのできた2022年7月の1日あたりのスワップポイントの平均額が高かった上位5口座は以下のとおりです。

     

■【2022年7月】メキシコペソ/円のスワップポイントが高いFX口座
FX会社「口座名」（クリックで詳細ページへ）	スワップポイント （1万通貨あたり）	公式サイト
トレイダーズ証券「LIGHT FX」	15.81円
アイネット証券「ループイフダン」	15.77円
ヒロセ通商「LION FX」	15.76円
JFX「MATRIX TRADER」	15.76円
LINE証券「LINE FX」	15.14円

※金額は小数点以下第3位を四捨五入
※各社の取引ツールやスワップカレンダーに掲載された実績値をもとに集計

【メキシコペソ/円のスペックに関する参考記事】
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（最終更新日：2022年8月18日）