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第3章 FXをはじめよう

FXの注文の種類と注文の方法【前編】
成行注文・指値注文・逆指値注文とは?

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■FXの基本的な注文方法は6つ!

FXの注文方法

 口座を開設して資金(証拠金)を入金したら、いよいよ取引ができます(マイナンバーの登録もお忘れなく!)。

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 チャートで相場の状況をチェックして、いざ、新規の買いか売りでポジションを建てて、取引をスタートさせることになります。

 いまさらですが、FXのトレードには新規で買ったポジションを売り決済するか、新規で売ったポジションを買い決済する方法しかありません。建てたポジションを反対売買で決済する。これだけです。

でも、取引するタイミングはもちろん、どんな注文を出してどんな取引をするかは、1つではありません。

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 ここだ!と思ったときに、そのときの為替レートですぐに買ったり売ったりするやり方もあれば、買いたい値段や売りたい値段をあらかじめ指定しておくなど、注文方法にはいくつかの種類があります。

FXの注文方法

 FX会社によって提供している注文方法の数は異なりますが、上に挙げた6つの注文方法は、ほぼすべてのFX会社で出すことができる、非常にオーソドックスな注文方法です(呼び方には各社で違いがあります)

 それぞれのしくみや特徴を理解すれば、効率良くトレードができるようになりますし、常に相場を見続けなくてもよくなります。損失の拡大を回避する注文を使えば、相場が思った方向と反対に動いてしまったときに、最低限の投資資金を守ることもできます。

 デモトレードなどを通じて、すでに一般的な注文方法はマスターしている方もいると思いますが、そういう方も、いざというときに間違えることがないよう、今一度、代表的な注文方法をおさらいしましょう。

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■今すぐ取引したいときは成行注文

1.成行注文

成行注文(なりゆきちゅうもん)は、為替レートを指定せず、今のマーケットのレートで売買する注文方法です。今すぐに買いたい、または売りたいときに使います。「マーケット注文」などとも呼ばれます。

成行注文

今の相場の流れにすぐ乗りたいとか、持っているポジションをすぐに決済したいと思ったときに発注(=注文を出すこと)すれば、即座に約定(=取引が成立すること)します

 成行注文は基本的に、注文がFX会社のサーバーに届いた時点で処理が行われ、処理が行われるときの実勢レート(実際に取引できるレート)で約定します。発注したときに注文画面に表示されていたレートは、あくまでその時点の実勢レートですから、成行注文がいくらで約定するのかは、実際にはわかりません。為替レートが大きく動いているときは、発注したときの実勢レートと約定したレートに、大きな差が生じることもあります。

 発注したときの実勢レートと約定したレートに差が出る現象、またはその差自体のことを「スリッページ」と言います。FX会社によっては、あらかじめ許容できるスリッページの幅を設定しておくことで、設定幅以上のスリッページが発生したときは、注文自体を成立させない注文方法もあります。

 許容できるスリッページ幅が設定できる注文方法と、スリッページがどれだけ発生しても約定する単純な成行注文を、分けて提供しているFX会社もあります。

【参考記事】
あなたは経験したことがありますか? 怪しいスリッページやレートずらしを…

■今よりも有利な値段を指定する指値注文

2.指値注文

指値注文(さしねちゅうもん)は、今よりも安いこのレート以下で買いたい、もしくは今よりも高いこのレート以上で売りたいと思ったときに、約定させたいレートを指定して出す注文方法です。約定させる値段を限定(limit)することから、「リミット注文」とも呼ばれます。

 FXの場合は、買いの指値注文なら現在よりも安いレート、売りの指値注文なら現在よりも高いレートを指定します。

指値注文

 相場というのは、一方的に上昇や下落を続けることは、ほとんどありません。上昇相場や下落相場は、トレンド(相場の流れ)が崩れない程度の調整、いわゆる反落や反発を交えながら形成されます。

【参考記事】
トレンド分析【前編】 サポートラインとレジスタンスラインでトレンドを把握!
トレンド分析【後編】 チャネルラインとは? サポートがレジスタンスへ役割を変える!?

 上昇相場中の今の米ドル/円のレートが106円だったとします。このまま上昇せず、いったん調整してから再び上昇しそうだと思ったら、今すぐ106円で買うより、少しでも安いレートで買えた方が得になります。そこで、105円ぐらいまで調整しそうだから、新規の買い指値注文を105円に出すといった使い方ができます。

 また、下落相場中の米ドル/円が106円まで下がってきたときに、105円ぐらいまで下落したら、そこからは上昇相場へ転換しそうだと考えて、105円に新規の買い指値注文を出すという使い方もあります。

 どちらの場合も、米ドル/円のレートが105円以下になれば、買い指値注文が約定します。売りの指値注文は、まったく逆の考え方です。

■指定したレートに達すれば自動的に決済完了

 ポジションを決済するときにも、指値注文は効果を発揮します。106円で買った米ドル/円のポジションを、107円で決済して利益を確定させたいときは、107円に決済の売り指値注文を出せば良いのです。一定の含み益(未確定の利益)が出たら利益を確定するルールを決めておいて、そのルールにもとづいて指値注文のレートを指定して出すやり方もできます。

指値注文

指値注文が、指定したレートよりも不利なレートで約定することはありません。原則的には、指定したレートで約定します。指定したレートへ到達したときに、その時点の実勢レートの方が指値注文で指定したレートよりも有利なら、実勢レートで約定させてくれるFX会社もあります。

 指値注文は、指定したレートに達するとFX会社が自動的に取引を成立させてくれるので、相場を見ていなくても希望のレートでトレードできます。ただし、指定したレートまで届かずに、指値注文が成立しない場合もあります。

■知れば納得! 今より高い値段で買う逆指値注文

3.逆指値注文

逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)は、今よりも高いこのレート以上で買いたい、もしくは今よりも安いこのレート以下で売りたいときに、レートを指定して出す注文方法です。「ストップ注文」とも呼ばれます。

逆指値注文

 逆指値注文はその名のとおり、指値注文の逆です。FXの場合、指値注文は、今より安いレートを指定して買うか、今より高いレートを指定して売る注文方法ですが、逆指値注文は今より高いレートを指定して買うか、今より安いレートを指定して売る注文方法です。

 今より高いレートで買うか、今より安い値段で売るための注文――。一見すると、それなら今すぐに買うか売ればいいのにおかしな注文だ! と感じる方もいると思います。しかし、このちょっと特殊に見える逆指値注文、うまく使いこなせれば、非常に効果的な注文方法です。

 ボクシングの世界に「左を制するものは世界を制す」という言葉がありますが、FXでは「逆指値注文を制するものはFXを制す」と言ってもいいぐらい、絶対に覚えてほしい注文方法です。

■逆指値注文で損失を限定させよう

逆指値注文の1番のメリットは、損失を限定できることです。

 米ドル/円が上昇すると思って、105円で買いポジションを建てたとします。その後、思ったとおりに上昇してくれればよいのですが、下落してしまったら、含み損(未確定の損失)が生じます。

 もしも、相場を見ていない間に104円以下に下落してしまったら、それ以上の含み損は抱えたくないので、いったんポジションを決済して損失を確定させたい…。そんなとき、104円で決済の売り逆指値注文を出しておくのです。104円に達したら、自動的にポジションが決済されます。

逆指値注文

 つまり、許容できる損失幅か損失額の範囲内に逆指値注文を出しておけば、相場が思った方向と反対に動いても、指定したレートに到達した時点でポジションが決済されるので、さらなる損失の拡大を回避できるのです。逆指値注文が別名「ストップロス注文」と言われるのは、損失(ロス)を止める(ストップ)注文だからです。

 FXはレバレッジをかけて取引できる分、リスク管理が非常に大切です。どんなに凄腕のトレーダーでも、「100戦100勝」のトレードをすることは絶対に不可能です。損失が確定するのは確かにイヤですが、損失を許容範囲内にとどめて「勇気ある撤退」をすることができれば、そのあとのトレードでいくらでも挽回することができます。

【参考記事】
最大25倍!? FXのレバレッジってなに? 管理できればリスクはもっと抑えられる!?
含み損の拡大を自動的に回避!? 投資家の資産を守る最後の砦「ロスカット」とは?

 相場はいつ、急に動き出すかわかりません。ポジションを建てたらすぐに逆指値注文を出すことを、トレードの絶対条件にしてください。

■利益が出たら逆指値注文を動かしてみよう

 逆指値注文は利益確定にも使えます。

逆指値注文

 米ドル/円を105円で買ったあと、思ったとおりに上昇して、106円になったとします。1円分の含み益が発生している状態です。まだ上昇すると思ってはいるけれど、万が一、何か大きなニュースで下落しても、結果的に損切りにはならないようにしたい…。

 そんなとき、建値の105円よりも高いレートで売りの逆指値注文を出しておけば、最低限の利益は確保できます。たとえば、105.50円に逆指値注文を出せば、もし注文が約定しても、約50銭の利益は確保できます。

 相場が思った方向へ動いて含み益が増えているときは、逆指値注文の指定レートを少しずつ調整して、利益の最大化を図ることもできます。

■逆指値注文は相場の流れにいち早く乗れる!

 逆指値注文は損失の拡大を止めたり、一定の利益を確保するといった、決済のときだけに使う注文方法ではありません。新規注文でも有効です。

逆指値注文

 相場は、これまでに何度も跳ね返されてきたレジスタンス(=抵抗)だったり、直近高値などの節目や転換となりそうなポイントを上抜けたときに、新しい流れが生まれることがあります。サポート(=支持)や、直近安値などを下抜けたときも同様です。

 ある一定のレンジ(値幅)で動いていた相場がレンジの上限や下限をブレイク(突破)すると、ブレイクした方向へ動きが強まることもよくあります。

 こうした新しい相場の動きにいち早く乗るために、流れが変わりそうなポイントに逆指値注文を出しておくと、相場を見ていないときも流れを逃すことなく、効率的にトレードできます。

【参考記事】
トレンド分析【前編】 サポートラインとレジスタンスラインでトレンドを把握!
トレンド分析【後編】 チャネルラインとは? サポートがレジスタンスへ役割を変える!?

■指定したレートで約定するとは限らない!?

逆指値注文は「損失を限定する」、「利益を確保する」、「相場の流れに乗る」ことができる、トレードに欠かせない注文方法です。必ずマスターして、上手に活用できるようになってください。

 逆指値注文には1点、注意しておきたいことがあります。それは、指定したレートに達すると、それがトリガー、いわゆる「引き金」になって、そのときの実勢レートで成行注文として執行されるということです。

 そのため、指定したレートと同じレートで約定するとは限りません。相場の状況によっては、指定したレートよりもかなり不利なレートで約定することもあります。損失を限定するための逆指値注文を出しても、想定を上回る損失が発生する可能性があることは覚えておいてください。

FX初心者のための基礎知識入門目次

第1章 FXをはじめるには
第2章 FXの基礎知識を身に付ける
第3章 FXをはじめよう
第4章 チャートの見方
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