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第3章 FXをはじめよう

FXの注文の種類と注文の方法【後編】
OCO注文・IFD注文・IFO注文

2019年01月08日(火)14:45公開 (2021年04月08日(木)17:26更新)
ザイFX!編集部

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このページの概要
FXの「OCO注文」「IFD注文」「IFO注文」は、成行注文・指値注文・逆指値注文を組み合わせた注文方法です。エントリーと同時に利益確定や損失確定の注文まで同時に出すことができ、リスク管理にも役立ちます。具体的な活用方法もあわせて紹介します。

一度に複数の注文を出す方法

 ここでは「OCO注文」、「IFD注文」、「IFO注文」をご紹介します。

 アルファベットが並んでいて、なんだか難しそうな感じもしますが、これらは成行注文指値注文逆指値注文を組み合わせた注文方法です。うまく活用できれば、もっと効率的にトレードできるようになります。

OCO注文(おーしーおーちゅうもん)

OCO(おーしーおーちゅうもん)は「One cancels the other order」の略で、一度に2つの注文を同時に出しておいて、どちらか片方の注文が約定したら、もう一方の注文は自動的にキャンセルされる注文方法です。

 指値注文と逆指値注文の特徴を押さえておけば難しくはありませんが、OCO注文を決済注文として使う場合は、必ず指値注文と逆指値注文の組み合わせになります。一方で、新規注文として使う場合は、指値注文同士もしくは逆指値注文同士の組み合わせになります。

決済の指値注文+決済の逆指値注文

 買いポジション持っているとき、○円に上昇したら執行する利益確定の売り指値注文と、○円まで下落したら執行する損失限定の売り逆指値注文を、いっしょに出しておくことができます。売りポジション持っているときは、○円に下落したら執行する利益確定の買い指値注文と、○円まで上昇したら執行する損失限定の買い逆指値注文を同時に出すといった方法です。

OCO注文の活用方法1

 利益確定と損失限定(必ずしもそうとは限りませんが)の注文をセットで出しておけるので、相場がどちらへ動いても対応できます。どちらかの注文が約定したら、約定しなかった方の注文は無効になるので、注文の取り消しを忘れるなんていう、うっかりミスも防げます。

新規の指値注文+新規の指値注文

OCO注文の活用方法2

 為替レートがある一定の値幅の中でレンジを続けているときに、レンジの下限で新規に買って上限で売り決済する、もしくはレンジの上限で新規に売って下限で買い決済するような取引を行う場合、OCO注文を使って新規の買い指値注文と新規の売り指値注文を組み合わせて出すと、相場がどちらに動いてもエントリーに対応できます。

 また、この先の相場がどうなるかはまだわからないけれど、今のレートよりも安くなったら新規の買いで取引に入りたい、もしくは今のレートよりも高くなったら新規の売りで取引に入りたいと思ったときに、図のような感じでOCO注文を出しておくと、効率的に取引することが可能になります。

 このように、OCO注文を使えば、相場がどちらに動いたとしても、今より有利なレートでポジションを建てることが可能になります。

新規の逆指値注文+新規の逆指値注文

OCO注文の活用方法3

 相場はレンジをブレイクすると、ブレイクした方向へトレンドが加速していくことがよくあります。

 今はレンジ相場で、この先、どちらへ動き出すのかはわからないけれど、レンジをブレイクしたらブレイクした方向へついて行きたいというときは、新規の買いの逆指値注文と新規の売りの逆指値注文をOCO注文で同時に出しておくと便利です。

 図のように、OCO注文で新規の買いの逆指値注文と新規の売りの逆指値注文を組み合わせて出しておけば、レンジ相場をどちらにブレイクして動きだしたとしても、ブレイクした相場に新しい流れができきて勢いがつく早い段階で、相場のトレンドに追随する方向へポジションを持つことができます。

IFD注文(あいえふでぃーちゅうもん)

IFD注文(あいえふでぃーちゅうもん)は「If done order」の略です。「done」は取引が成立して、約定したことを意味する為替用語で、「もし取引が成立したら~する」という注文方法になります。「イフダン注文」とも言います。

新規注文と同時に、利益を確定する指値注文か、損失を限定させる逆指値注文のどちらか一方を出すことができます。新規の注文は成行注文で行って、決済だけを指値注文か逆指値注文で出すことができるFX会社もあります。

新規注文+利益確定の指値注文

 今の為替レートが101円で、いったん100円まで下落してから102円ぐらいまで上昇すると予測したとします。IFD注文で100円に新規の買い指値注文と、その注文が約定したら102円で利益を確定する決済の売り指値注文を出しておくと、相場が予測どおりに動けば、新規注文から決済注文までを自動で行ってくれます。

IFD注文の活用方法1

 もし、100円まで下落しないで102円へ上昇してしまっても、決済注文として出した102円の売り指値注文が、先に約定することはありません。

 また、為替レートがこのポイントを超えたら相場の流れが強まりそうだと予測して、そのポイントに新規の買い逆指値注文を出し、その先のレートに利益確定の売り指値注文を出すやり方もあります。

IFD注文の活用方法2

新規注文+損失限定の逆指値注文

IFD注文の活用方法3

 24時間動き続ける為替相場を常にチェックすることは不可能です。

 IFD注文を出すときに、新規の注文と損失を限定する決済の逆指値注文を組み合わせて出しておけば、新規の注文が約定したあと、相場を見ていない間に思った方向と反対に動いてしまったとしても、指定した価格に到達すると決済の逆指値注文が自動で発動されるため、一段の損失の拡大を止めることができます

 相場はいつ、急に動き出すかわからないので、ポジションを建てたら必ず、損失を限定する逆指値注文を出すようにするのが基本です。基本的にIFD注文を活用するときは、利益確定の決済注文と組み合わせるよりは、損失を限定する逆指値注文と組み合わせて使うことをおすすめします。

IFO注文(あいえふおーちゅうもん)

IFO注文(あいえふおーちゅうもん)は、IFD注文とOCO注文の組み合わせです。「イフダンOCO注文」とも言います。新規の注文が成立したら、そのポジションに対する利益確定の指値注文と損失を限定する逆指値注文の両方を自動的に出してくれる注文方法です。

 たとえば、為替レートが100円になったら買いポジションを建てて、その後、102円になったら利益確定の決済をしたい。でも、もしも100円で新規注文が成立したあとに一段と下落してしまったら、99円で損失を確定させて決済したい…なんてときに、IFO注文が効果を発揮します。

IFO注文のイメージ

 決済の部分はOCO注文なので、片方が成立すれば、もう片方は自動的にキャンセルされます。

 このように、エントリーから利益確定か損切りの決済までを自動的に執行してくれるので、ある程度、相場の先行きを予測したうえで活用できれば、非常に有効な注文方法です。

有効期限に注意しよう

 成行注文以外のレートを指定する注文方法には、必ず、その注文の有効期限を設定する必要があります。有効期限の種類は一般的に、発注したその日(営業日)だけ有効な「当日」、その週の取引が終わるまで有効な「今週中」、取り消すまでは有効な状態が続く「無期限(GTC)」などがあります。任意の日付や時間を指定できるFX会社もあります。

 有効期限を長く設定しすぎたり、無意識に無期限で発注すると、出していた注文を忘れてしまうことがあるかもしれません…。どのFX会社の取引画面でも、出している注文を確認することはできますが、ある日突然、出しっぱなしにして忘れていた注文が約定している…なんてことも、考えられなくはありません。有効期限もしっかりと管理するようにしてください。

 FX会社によっては、ほかにも相場の状況に応じて使い分けると有効に機能してくれそうな、さまざまな注文方法を提供しているところがありますが、そのほとんどが成行注文、指値注文、逆指値注文の3つをベースにしたものです。

(最終更新日:2021年4月8日)

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