メイ首相ピンチ! 次は野党から不信任動議!?
混迷のEU離脱交渉。英ポンドさらに下落か

2018年12月13日(木)12:13公開 (2018年12月13日(木)12:13更新)

今井雅人

■英政局は不透明。英ポンドはさらに下落する可能性も

これらが、恐らく今後起こりうる、英国政治の大まかなスケジュールとなりますが、どうなっていくのか、まったく不透明です。

英ポンドは、さらに下落する可能性があると考えておくべきでしょう。

英ポンド/米ドル日足

（出所：Bloomberg）

英ポンド/円日足

（出所：Bloomberg）

保守党党首の不信任投票では、117票も信任しない議員がいることがわかりました。市場では、「予想以上にメイ英首相に対する拒否反応が強い」との認識が、広がる結果となっています。

また、米中の貿易交渉に関しては、トランプ米大統領の発言を見る限り、水面下の交渉が進んでいるようです。

まだ、破綻するリスクもないわけではないですが、今のところ、懸念はやや和らいでいるといった状況でしょう。

米ドル/円も、米株式の急落などの影響で、112円台半ばまで下落したものの、国内外の投資家の米ドル買い注文が殺到したこともあり、113円台に戻しています。

米ドル/円日足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：米ドル/円日足）

逆に、114円台は売り注文があるようなので、米ドル/円は113円台を中心とした狭いレンジが続くでしょう。

ユーロ/米ドルの一目均衡表を見ると、雲の下限までいったんは挑戦しましたが、結局、跳ね返されて、下方に向きはじめています。

直近安値である、1.12ドル台前半をトライする可能性が出てきたように考えています。

ユーロ/米ドル日足

（出所：Bloomberg）

英ポンドを除いては、全体的にレンジから抜け出てはいませんが、やや米ドル買い方向で考えながら、トレード戦略を考えたいところです。

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