12月も中旬になり、「クリスマス相場」の真っただ中だ!
■「強引な市場参加者」は今年はいるのか、いないのか?
「クリスマス相場」とは、実は、その「時期」を指しているのではなく、市場参加者が少なくなって、マーケットが薄くなり、「値が飛びやすくなっている相場」のことを指す。
市場参加者が少なくなり、積極的な取引が行われなければ、なんだかやる気のない、“ダルな”マーケットになる。
そこに巨額の資金を使って、強引にマーケットを動かそうとする市場参加者が出てくれば、とんでもない、予想外な値動きになることもあり得る。
逆に、そのような「強引な市場参加者」がいなければ、値動きのない、つまらないマーケットになってしまう。
それでは、「強引な市場参加者」が、今年はいるのか、いないのか?
それは、事前には、誰にもわからない。
「強引な市場参加者」が何かを仕掛けようと考えた時に、他者に話してから行動を起こすはずはなく、本人にしかわからない。それがチームの場合なら、チームのメンバーにしかわからない。
だから、そういった予想外なマーケットになるのか、つまらない、ダルなマーケットになるのかは、事前にはわからないのだ。
■クリスマスや大晦日に相場を張るのは「ヒマ」か「変人」!?
今年のカレンダーを見ると、クリスマスの12月25日があるのは、12月第4週(21~25日)。
この週の外国為替市場は、事実上、開店休業になる。
本日、12月16日は12月第3週の水曜日だから、外国為替市場が通常どおりにオープンしているのは、12月16日(水)、17日(木)、18日(金)の3日間だけとなる。
つまり、2009年の外国為替市場は、実質残り3営業日だ。
外国為替市場は、クリスマス・イブの12月24日も、クリスマスの25日も、ロンドン市場やニューヨーク市場が休場でも、東京市場はオープンしている。
また、今年は、大晦日の12月31日が木曜日だから、ロンドン市場やニューヨーク市場はオープンしている。
しかし、クリスマス当日や大晦日に、取引しているのは、よっぽど他にすることがない「ヒマな人」か、よほどマーケットが大好きな「変人」であろう。
通常の相場は分析できるが、そんな相場を分析するのは難しい。
ゆっくりと休暇を取るために、1年間がんばってきたのだから、12月の相場は、休める人はしっかりと休みましょう!
相場は、来年もあるし、再来年もある(あるはず…)。
いつでも、未来永劫、相場は続く。そういった前提があるのが相場なのだ!!
本当のところ、未来永劫は続かないだろう。しかし、「相場は未来永劫、悠久の歴史を作る」ということが前提条件なのだ。
この前提条件は、「相場の公理」とも言えるもので、これを否定してしまうと、相場なんてやっても意味がないことになってしまう……
それでは、次に米ドル/円の日足チャートをご覧いただきたい。