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欧州のストレステストを鵜呑みにするな!
ここでユーロを買うぐらいなら夏休みだ!

2010年07月21日(水)東京時間 16:08
 現在のユーロ/米ドルは大きな「下落トレンド」の中にあるが、目先はその調整局面を迎えていると考える。すなわち、ポジション調整による反発上昇の局面だ。

 調整局面にあり、かつ、夏休みシーズンに突入しているため、マーケットにはどことなく、やる気のない雰囲気が漂っている。

 特段のニュースがなければ、7月23日(金)に発表となる欧州金融機関のストレステスト(健全性審査)の結果を待つ状態が続きそうだ。

■「売りシグナル」が点灯しているユーロ/米ドル

 まずは、ユーロ/米ドルの月足チャートをご覧いただきたい。
ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)

 ユーロ/米ドルは、2001年ないし2002年頃を起点に大きく上昇を始めた。その上昇は、俯瞰(ふかん)してみると2008年まで持続しており、この6~7年におよぶ上昇の過程では緑の破線のサポートラインが引ける。

 この2001年頃から2008年前半までの期間は「ユーロ高・米ドル安トレンド」であった。

 しかし、2008年に緑の破線のサポートラインを割り込み、クラッシュ(大暴落)を起こした。このクラッシュでトレンドが転換し、「ユーロ安・米ドル高トレンド」となった。

 2008年後半から2009年年初は「ユーロ安・米ドル高トレンド」の中で、安値が1.2300ドル近辺、高値が1.4000ドル近辺の安値圏での「保ち合い相場」を形成。

 2009年については、総じて見れば「ユーロ高・米ドル安」で推移したと言える。その理由は、米国が米ドルの超低金利政策(ゼロ金利政策)をとり、かつ、米ドル資金を供給したために「ドル余り現象」が起こり、米ドルからユーロへの資金移動が起きたためだと考えている。

 これは、いわゆる「ドル・キャリートレード」であり、米ドル金利よりもユーロ金利のほうが高かったために、その金利差享受を狙った動きが起きたのであろう。2009年後半まで、この「ドル・キャリー・トレード」は拡大の動きが見られた。

 ただ、2009年後半になってギリシャの財政問題が発生すると、ユーロ/米ドルは下落を始めた。

 2009年12月以降の下落過程では、ピンクの破線で示したサポートラインが意識されたものの、このラインも2010年5月にあっさり割り込んでいる。つまり、このラインを割り込んだ時点で、改めて「売りシグナル」が点灯したのだ。

■7カ月連続の陰線引けには、それだけの理由がある

 2009年12月以降、月足チャートでは7カ月(7回)連続の陰線となっている。7カ月連続の陰線引けは極めて珍しい

通常、相場は上下動をするものだから、調整の反発はあって当然だ

 常識で考えるならば、7カ月連続で陰線引けとなったのだから、このあたりで反発があってもまったく不思議ではない。

 しかし、そういった常識的な発想を、私は捨てる気でいる。

 7カ月連続で陰線が出たのだから、そろそろ陽線が出ても不思議ではない。

 だが、7カ月連続で陰線が出たのだから、ユーロが弱い、それだけの理由があると考えたい。

 言うまでもなく、ギリシャ問題に端を発し、ヨーロッパ諸国の財政問題が表面化してきたことが、ユーロが弱い理由だ。

 しかし、それは漠然とした問題で、どこがどのくらい悪いのか、具体的にはよくわからない。

 私は、問題を先送りしただけで、ギリシャが破綻する可能性は残っていると考えているが、事実として、ギリシャはまだ破綻していない。

 欧州各国の格付けが引き下げられており、それに伴ってユーロに投資されていた資金が逃げ出していると判断しているが、具体的な問題点はよくわからない。

 今後、欧州のどこかで、大型倒産などの形で問題点が具体的に表面化するのではないかと、漠然と考えているに過ぎない。

 欧州の大手金融機関が、どのくらいの不良債権を保有しているのか、個人的には非常に気になる。

 だから、欧州の金融機関に対して行われている「ストレステスト」の結果に注目している

■急落したんだから、多少の反発はあって当たり前!

 続いては、ユーロ/米ドルの週足チャートをご覧いただきたい。

 週足チャートを俯瞰(ふかん)してみると、1.2300ドルレベルを基準にして、「2つの山」が見て取れる。つまり、典型的な「ダブル・トップ」が完成しているのだ「ユーロ/ドルは週足で『ダブル・トップ』となり、さらに大きく急落する可能性が高い!」を参照)
ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)

 この「ダブル・トップ」のネック・ライン(基準となる下値)は1.2300ドルレベルだ。

チャートのセオリーでは、「ダブル・トップ」が完成すると、その後大きく下落する

 ごく目先の値動きを見れば、安値の1.18ドル台から1.30ドル台まで、大きく反発しており、その値幅は1000ポイント以上となっている。大きな値動きだと言えるだろう。

 この2~3カ月ほどのユーロ/米ドルの値動きは、乱高下だと言える。通常ならば、目を見張る値動きと言えるかもしれない。

 しかし、週足チャートで見てのとおり、1.51ドル台から1.18ドル台まで、3000ポイント以上の大きな急落をした後だ。この程度の反発は、あって当たり前だろう。値動きは、あくまでも相対的なものなのだ。

 このところのユーロ/米ドルの値動きが、それだけ激しいものだと認識すべきであろう。そして、これからも、そのような激しい展開が続くと筆者は考えている。

 週足チャートから読み取れることは、「ダブル・トップ」が完成し、ユーロ/米ドルが「売りシグナル」を発したということで、そのシグナルが正しいのか、現在はチャート・ポイント付近で乱高下を繰り返しているということだ。

スタンスとしては、「ユーロ売り・米ドル買い」しかない

 ただし、ちゃんとストップ・ロス・オーダー(損切り注文)を入れて資金管理を行い、自分を守る必要がある。

 値ごろ感で「ユーロ買い」をやるくらいならば、相場に参加しないほうがよい。

■ショート派はいったん休憩し、様子見に転じるべき

 再びユーロ/米ドルの週足チャートをご覧いただきたい。

 下のチャートを見てわかるように、ユーロ/米ドルは青の破線で示した目先のレジスタンスラインを上抜けた。

 その時点で、目先の「買いシグナル」が点灯したと考える。
ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)
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松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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