それによると、「米ドル/円予想DI」が、マイナスからプラスに転じて、かなり大幅な円高方向へと変化したことがわかった。
調査は、2009年11月18日の13時~2009年11月25日の13時に行われ、外為どっとコムの取引画面内にアンケートを公開し、「ネクスト総合口座」、「FXトレード口座」のいずれか、もしくは両方に口座を持つ顧客に対して行った。有効回答数は、6390件。
■4割の人が「円高・米ドル安方向」と予想
まず、今後1カ月間の米ドル/円の相場見通しについては、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が22.9%であったのに対し、「円高・米ドル安方向」と答えた割合が41.8%となった。
この結果、「米ドル/円予想DI」はマイナス18.9%ポイントとなり、前回のプラス20.8%ポイントから一転し、かなり大幅な円高方向へと変化した。

また、今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レートについては、「1~3円程度の円高」と答えた割合が32.3%と、最も多くなった。
ヒストグラムの形状は、円安側にピークがあった先月からは一転し、円高側にシフトした格好になっており、先の質問「今後1カ月間の米ドル/円の相場見通しについて」で示された回答結果と、ほぼ一致している。
この点については、比較的、機動的に相場見通しを入れ替えるFX投資家層の特徴が、よく表れた動きだったと、外為どっとコム総合研究所では総括している。
■ユーロ/円、豪ドル/円ともに、予想DIが大幅に縮小
一方、今後1カ月間のユーロ/円の相場見通しについては、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が33.6%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合が29.7%となった。
この結果、「ユーロ/円予想DI」はプラス3.9%ポイントとなり、前回調査のプラス33.7%ポイントから大幅に縮小した。
なお、調査開始以来、ユーロ/円予想DIは、恒常的にユーロ高予想を維持してきたが、その幅が1ケタになったのは、今回が初めて。

また、今後1カ月間の豪ドル/円の相場見通しについては、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が44.6%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合が25.5%となった。
この結果、「豪ドル/円予想DI」はプラス19.1%ポイントとなり、前回調査のプラス45.1%ポイントから大幅に縮小した。
■米ドル/円は、「買い」でも「売り」でも、やはり注目!?
なお、外為どっとコム総合研究所では、今後注目している通貨ペアについても尋ねている。
それが、次のページの表だ。