ユーロ/米ドルの日足チャートをご覧いただきたい。
この日足チャートは、180営業日(180本足)のものだ。

このチャートには、すでに補助線が引かれているが、何も補助線が引かれていないプレーンなものを見ただけでも、直近の値動きで、ユーロ/米ドルが急落していたことはわかった。
さらにわかりやすくするために、この日足チャートに、緑の破線(太線)でサポートラインを引いた。安値と安値を結んだラインだ。
補助線を引くと、緑の破線(太線)で示したサポートラインを割り込んだポイント、つまり、赤の丸で示したところが「売りシグナル」だったことが明瞭になる。
このチャートを見る限り、「売りのポイント」、すなわち、売るチャンスが1回しかなかったことが見て取れる。
相場で取引を行う上で、上昇相場の場合だと「買いのポイント」、つまり、買うチャンスは複数回、何回でもあるが、下落相場の場合には、「売りのポイント」は、通常、1回しかない。
そのチャンスを逃したら、さらに下の価格でも売っていくしか対応策がないというのが普通だ。
赤の丸で示したところが「売りシグナル」だったと考えているが、それでは、このステージ(一連の流れ)でのターゲットは、どう考えればよいのだろうか?
■目先のターゲットは1.3650ドルか?
筆者は、ユーロ/米ドルが典型的な「フラッグ」を形成中であると考えている。

典型的な「フラッグ」であると仮定して日足チャートを見ると、まず、高値の1.5150ドルから1.4200ドルまで、急落していることが見て取れる。
この値幅は950ポイント。
そして、1.4200ドルから1.4600ドルまで、調整の反発を見せていて、その後は再び、急落している。
もし、典型的な「フラッグ」であるならば、リバウンド後の高値である1.4600ドルからの値幅は950ポイントになるはずだ。
すなわち、「1.4600−0.0950=1.3650」で、1.3650がターゲットになる。

松田 哲
(まつだ・さとし)
早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。他に『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。
執筆者のサイト
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