「トレードに最適なチャートのセッティング」。今回、記者が知りたかったポイントなのだが、FXCMジャパンの村田さんは、「その前に、決めなければいけない大切なことがありますよ」と話し始めた。
FXCMジャパン チーフ
エコノミストの村田雅志さん
「最初に決めなければいけないのは、通貨ペアでもテクニカル指標でもなく、『時間』です。つまり、どれぐらいのトレード期間を考えているのか? それによって、見るべきチャートはゼンゼン変わってくるのです!」
時間とは少し意外な答えだったが、こういうことらしい。例えば、15分で1回程度の短期のトレードをイメージしているのであれば、15分足を中心に、少なくとも前後2枚ずつぐらいのチャートを一緒に見て判断するべきで、一度に5〜6画面のチャートが見られる環境を作っておくことが必要というのだ。
「長いレンジをみて、ドル安の流れがあるとしたら、その流れの中で、今自分は『売り』『買い』のどちらのポジションを取りたいと考えているのか、そこを自覚しておくべきです」
また、トレード全体に費やす時間も、非常に重要だという。
「例えば1日に2時間チャートを見る時間があるのなら、『残り22時間は見られない』と考えるべきで、その2時間のうちに獲れるチャンスを狙うべきなのです。」
例えば、自分のトレード時間内に、米ドル/円でチャンスがなさそうなら、通貨ペアを変えることを村田さんは勧める。ユーロ/米ドルは? ポンド/米ドルはどうなっているのか? と、同じセッティングのチャートグループをまるごと切り替えながら、限られたトレード時間の中で貪欲にチャンスを探すことが重要だという。

次に、使うテクニカル指標を決めていくが、村田さんは、「自分が決めた1つか2つの指標を、とことん使い込んでほしい」と語る。
「多くの人は局面によって『ここではMACD、ここではRSIを使う』などと、使い分けすることがいいように思っているようですが、初心者の方の場合、それは間違っています。なるべく基本的な指標のなかで、自分がこれだと思ったものを、じっくり使い込んでいくべきです。
使い込むことで、『こういうときはこの指標はダメだ』というテクニカル指標の“だまし”が、経験からわかるようになってきます。これがわかるようになれば強いですよ」
こうして、「時間と指標を固定する」ことで、自分のトレードの“型”を作ることができるようになるのだという。
ところでもう1つ、チャート分析の基本ともいえるのが「支持線」「抵抗線」などの「トレンドライン」だが、このラインの引き方、使い方にもポイントがある。
「ラインは、『ヒゲとヒゲを結ぶ』のが基本です。『胴体と胴体』ではないので、そこを間違えないように。また高値を引く(抵抗線)のであれば、上の図のように1番目と2番目の高値を結んでいく、というのが基本操作になります」
『マーケットスコープ』のラインの特徴は、自分が引いたあとで時間が経過した部分は「点線」に変わることだ。つまり、点線の部分は自分が見込んだトレンドの『予想ライン』になっている。この点線をチャートが割り込んだり、大きく離れてしまった場合は、予想が違ったことになる。
「点線の部分で、自分の予想と反対に動いた場合、予想のトレンドが“崩壊”しているということですから、そこで直ちに考え直さなければいけません。つまり”撤退”の重要なサインなのです」
チャートを並べてラインを引く。何気なくやっていることにも、これだけしっかりした“基本動作”があるのだ。
- その1:インストール型ツールのススメ
その3:フェアでシンプルなトレード条件 - その2:為替チャート設定編
その4:CFDチャートを見ながらFX!
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