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吉田恒の「データが語る為替の法則」
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崩れた米金利と米ドル/円の相関関係。
間違っているのは米金利か? 米ドルか?

2011年01月05日(水)17:38公開 [2011年01月05日(水)17:38更新]

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■短期では上がり過ぎ、中長期では下がり過ぎの米金利

 「資料3」は、米国の長期金利の中長期的な行き過ぎをチェックする5年移動平均線からのカイ離率です。

 これを見ると、昨年11月にかけて一時2.3%まで米国の長期金利が低下した際に、逆に、5年移動平均線からのカイ離率がマイナス30%以上に拡大していたことがわかります。

 5年移動平均線からのカイ離率がマイナス30%以上に拡大したのは、過去四半世紀でも数回しかありません。その意味では、先ほど見てきた短期の「上がり過ぎ」とは正反対に、米国の長期金利は中長期的に「下がり過ぎ」だった可能性があったのです

資料3

  「資料3」を見ると、最近にかけて、5年移動平均線からのカイ離率がマイナス幅を急激に縮小してきたことが読み取れます。

 つまり、昨年12月にかけて一時3.5%まで上昇した米国の長期金利の動きは、短期的には「上がり過ぎ」を拡大する動きでしたが、中長期的には「下がり過ぎ」を修正する動きだったのです

 短期的には、米国の長期金利が異常な「上がり過ぎ」となったためにいったん上昇一服となったものの、それでも、中長期的には「下がり過ぎ」修正による米国の金利上昇はまだ続きそうです

 ここで問題なのは、この短期的な行き過ぎ修正による米国の金利上昇の「いったんのお休み」がどれだけ続くかということです。私はそれが意外に短いかもしれないと思っています。

■「100年に一度の危機」の中で起きた「米債バブル」とは?

 「資料3」を見ると、米国の長期金利の5年移動平均線からのカイ離率が、かつて1度だけマイナス40%以上に拡大したことが見て取れます。2008年12月の「100年に一度の危機」のピークで、米国の長期金利が2%割れ目前まで低下した局面でした。

 これこそ、異常な米金利低下で、「米債バブル」と言えるものでした。

 そのような異常な「下がり過ぎ」はその後修正に向かったのですが、5年移動平均線を回復する前に一巡し、再びマイナス方向へとカイ離率拡大に転じたのです。このマイナスへのカイ離率再拡大の転換点が昨年4月でした。

 このように、「100年に一度の危機」の中で起こった米金利の異常な「下がり過ぎ」、そして「米債バブル」破裂に伴う米金利上昇は、再び金利低下へと転じました。

 それは昨年夏にかけて、米国経済の「二番底」懸念が高まり、デフレ懸念が再燃したためで、それをもたらした「主犯」はユーロ危機だったのです

■「米債バブル破裂第2幕」の米金利上昇は意外に早そう

 「資料4」は、ユーロ/米ドルとNYダウ平均株価のグラフを重ねたものですが、これを見ると、2010年に順調に上昇していた米国株は、ユーロ安に引きずられるように4月後半から急落に転じたことがわかるでしょう。

 その後は、欧州財政危機を受けたユーロの動きと米国株が薄気味悪いほど連動した状況が長く続きました。

資料4

 しかし、そのような関係は、ここに来て崩れてきました。昨年12月から「欧州財政危機第2幕」の様相となってきましたが、それを受けたユーロ安を尻目に、米国株は高値を更新してきています。ついに、米国株は「ユーロの呪縛」から解放されたようです。

 「100年に一度の危機」で作られた「米債バブル」。その破裂を受けた米国の金利上昇をいったんご破算にしたのがユーロ危機でした。

 しかし、そのような「ユーロの呪縛」からも解放されたならば、「米債バブル」破裂による米国の金利上昇は「第2幕」に入っているということではないでしょうか?

 2009年前半に「米債バブル破裂第1幕」で米国の長期金利が4%近くまで上昇した際、上昇一巡のきっかけになったのが中国の米国債購入でした。

 2009年6月、ガイトナー米財務長官の訪中を受けて、中国の米国債購入継続が表明されたことがきっかけとなったのですが、その中国も、今回は米国債を購入しにくくなっているのではないでしょうか?

 中国の米国債購入の元資金は、人民元高阻止の「人民元売り・米ドル買い介入」で得た米ドル資金です。

 しかし、最近にかけての急ピッチの金融引き締めで金利が大幅に上昇したことから、「人民元売り介入」資金の調達コストが上昇していると考えられます。高い金利で調達した人民元を売って、安い金利の米国債で運用するのは難しいでしょう

 その結果、介入で得た米ドル資金を売って、より高い利回りで運用する構図になっていると考えられます。その意味では、最近、中国が欧州財政危機で利回りが高騰した欧州の一部国債の購入を表明しているのは、欧州支援というよりも、自国の資金調達事情があると思います。

 いずれにしても、最大の米国債の買い手である中国が、米国債を購入しづらくなっている状況も合わせて考えると、米国の金利の短期的な「上がり過ぎ」修正による金利低下はあるにしても、長く続かず、意外に早く「米債バブル破裂第2幕」の米金利上昇が再開する可能性はあるでしょう

 そして、それが目先、米ドル高再開のカギになると思います。

吉田恒の「データが語る為替の法則」
吉田 恒 (よしだ・ひさし)

1985年、立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長、また、投資情報事業を展開するT&Cグループの持ち株会社であるT&Cホールディングス取締役などを歴任。2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。また、「M2J FX アカデミア」の学長も務めている。
一方、国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的におこなっている。2000年のITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年の円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。著書に『さよなら円高』『YENの悲劇』(ともに廣済堂出版)、『投資に勝つためのニュースの見方、読み方、活かし方』(実業之日本社)、『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)、共著に『通貨大動乱』(総合法令)がある。また、DVDに『こうすればFX予想は当てられる!』(パンローリング)がある。

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