目先の米ドル/円は、こう着した状態になっている。
目先の値動きではやりようのない状態だが、スタンスは変わらずに「米ドル売り・円買い」と考えている(「取引するなら『米ドル売り・円買い』だが、『クリスマス相場』は休むのが賢明」を参照)。
このようなこう着状態が続くと、どうしても油断しがちとなる。ただ、多くの人が「どうせ何もない」と思うような頃に、突如として動き出すのが「相場」だ。
かく言う私も、そう自分に言い聞かせて、モチベーションを保っている状態だが…。
油断は禁物……。
■反転の兆しやトレンド転換のシグナルは見当たらない
まずは、米ドル/円の週足チャートからご覧いただきたい。
これは300本足(300週分)のチャートだ。
現在のレジスタンスラインを緑の破線で、その平行線を緑の破線(細線)で示した。
米ドル/円は2007年6月以降、この緑の破線のレジスタンスラインに従って下落しており、トレンドは「米ドル安・円高」で変わっていないと判断している。
米ドル円の値動きが長期にわたり、2本の平行線のインサイド(内側)にあるということは、すなわち、緑の破線で示したレジスタンスラインの傾きに従って、一定のスピードで下落を続けていると断言できる。
この週足チャートを見るかぎり、米ドル/円の今回の下落の起点は、2007年6月の高値である124円台だ。
米ドル/円は、2007年6月の高値である124円台から3年半にわたり、レジスタンスラインの傾きに従って、一定のスピードで下落を続けており、その傾向(トレンド)は現在も持続していると断定できる。
今のところ、反転の兆しやトレンド転換を示唆するシグナルは見当たらない。
なお、反転の兆しを示すには、この緑の破線のレジスタンスラインを上抜ける必要を感じている。
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