今年ももうすぐ確定申告。今年、2011年の確定申告の期間は2月16日(水)から3月15日(火)までだ。
FXトレーダーのみなさんはFXの確定申告について、きちんと把握しているだろうか? 1月21日発売の月刊マネー誌『ダイヤモンドZAi』3月号は特集「ボクらの確定申告」。その中からFXに関する記事を以下に転載するので、ぜひご参考に!
年齢・職業を問わず多くの人たちに人気のFX。店頭FXと取引所取引では、課税方法が違う。それぞれの特徴をしっかり把握して申告しよう。

■FXの損益計算には経費が認められる!
個人向けの金融商品としてすっかり定着したFX(外国為替証拠金取引)。その利益は当然ながら課税対象だ。所得としては「雑所得」に分類される。
FXの利益とは、決済した売買益と、スワップポイントを足したもの。FXには手数料などの経費が認められているので、儲けから経費を差し引いた金額が利益ということになる。
決済していない=取引中の建玉とスワップポイントは、課税の対象にならないので注意しよう。
FXの確定申告は、主に給与所得のあるなしで、必要かどうかの条件が異なる。まずは自分がどこに含まれるか確認してみよう。

サラリーマンやOLなどの給与所得者なら、年収2000万円以下でFXを含めた雑所得の合計が年間20万円超の場合は、確定申告が必要だ。主婦や学生などの扶養家族の場合は、雑所得が38万円を超えると要申告。年金生活者は年金所得とFXの利益をあわせて38万円超なら申告が必要だ。
株や投信などと比べて、スピーディでお金の出入りが頻繁なFX。確定申告をきっかけに、年間の損益をしっかり把握したい。証券会社やFX取扱業者から入手できる「期間損益報告書」に記載の決済損益とスワップを合算、経費を自分で計算して差し引いたのが雑所得額だ。損益の計算は思ったよりカンタン!

FXには、店頭FXと取引所取引(くりっく365と大証FX)の2種類がある。その利益はいずれも「雑所得」なのだが、店頭 FX は総合課税、取引所取引は申告分離課税となっている。それぞれの詳細なメリット・デメリットは後述するが、課税方法に違いがあることは押さえておこう。
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