社団法人金融先物取引業協会がこのほど発表した「1月の店頭FX月次速報値」によると、1月の全通貨ペアの円建て取引額は125兆0359億円で、前月比1.6%の減少となった。
売建玉は9536億円で前月末比32.3%の増加、買建玉は2兆7915億円で同5.0%の減少となり、いわゆる「円キャリー額(円売建玉から円買建玉を差し引いたネットの円の売建額)」は1兆9450億円となった。前月末比13.36%減で、減少は4カ月ぶり。

通貨ペア別に円ベースの取引金額(通貨単位)を見ると、南アフリカランド/円が前月比58.7%増、英ポンド/米ドルが同29.3%増、米ドル/スイスフランが同14.1%増、加ドル/円が同13.9%増となり、前月から大きく増加した。
減少したところでは、スイスフラン/円が同19.5%減、NZドル/円が同15.8%減となったところが目立った。米ドル/円は同9.3%減。

また、ポジション動向を円ベースで見ると、売り建て(ショートポジション)はユーロ/円が前月比149.9%増、英ポンド/米ドルが同143.6%増、英ポンド/円が同141.2%増となったところが目立った。
売り建てで減少したところでは、南アフリカランド/円が同67.9%減、豪ドル/米ドルが同41.7%減、豪ドル/円が同23.8%減など。
一方の買い建て(ロングポジション)では、南アフリカランド/円が前月比95.4%増、豪ドル/米ドルが同70.5%増、豪ドル/円が同57.7%増となり、英ポンド/円は同49.3%減、英ポンド/米ドルは同46.1%減ユーロ/円は同41.5%減となった。
同協会に加盟する57社の速報値の統計をまとめたもの。
(ザイFX!編集部・小林由二)
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