■日足で見ると、明確な「売りシグナル」を発した
豪ドル/円の月足、週足に続き、今度は日足チャートをご覧いただきたい。
日足チャートで見ると、これまでとは異なる大きな動きが確認できる。
この日足チャートは、前述した上値88円と下値72円の「ボックス」部分を
拡大した格好になる。
当初は、ピンクの破線のサポートラインとレジスタンスラインに挟まれた
「ウェッジ(三角保ち合い)」を作っていた。
だが、ピンクの破線のサポートラインを割り込み、赤の水平線で示した81円まで下落した。
その後、81円から反発して、青の破線で示した新たなサポートラインに沿って再び上昇を続けたが、直近では、このサポートラインを割り込み、81円をも下抜けて、明確な「売りシグナル」を発した。
このまま下落を続けた場合、次のサポート(ターゲット)は緑の水平線で示した72円まで見当たらない。
■利益を確保するテクニックとして「トレーリング」も重要!
このように、豪ドル/円は日足チャートで、明確な「売りシグナル」を発している。
「売りシグナル」を発した直後に売る場合、ストップ・ロス・オーダー(損切り注文)は、青の破線よりも上の83円台レベルに置くべきだ。
81円を割り込んだため、これから80円も割り込んで、さらに下落して行く場合、ストップ・ロスを83円台から81円台に下ろすといった「トレーリング」も行える。
当面のところの下値ターゲットは72円レベルだが、利益を確保するテクニックとして、ストップ・ロス・オーダーを近づける「トレーリング」も重要だ。
しかし、上下動が激しいので、あわててトレーリングを行うと、いわゆる「損切り貧乏」になってしまう可能性もある。
「トレーリング」は、急がず、あわてずに行う必要がある。
(2011年3月16日 東京時間11:45記述)
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