
4月5日(火)、RBA(豪州準備銀行)は政策金利を4.75%で据え置いた。据え置きはこれで5会合連続となる。
以下、今回の声明文を概観したい。
■政策金利について
政策金利は声明文の最終段落に記されるが、今回、「本日の会合では、全般的なマクロ経済見通しを考慮すると、委員会は現在の緩やかな金融引き締め政策スタンスが引き続き適切と判断した」との文言を前回からそのまま踏襲した。
(At today's meeting, the Board judged that the current mildly restrictive stance of monetary policy remained appropriate in view of the general macroeconomic outlook.)
これは、文字通り「適切=金利を変更する理由がない」を意味する。また、喫緊に金利を引き上げる必要性がないことを示唆しているとも言える。

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■通貨について
昨今の豪ドル高を受けて最も注目された箇所だが、「豪ドル高がインフレ抑制を支援」との表現にとどまった。
(These moderate outcomes are being assisted by the high level of the exchange rate)
インフレ抑制の観点から、現在の通貨水準を事実上容認する姿勢を示した。
■交易・国民所得について
「豪交易条件は1950年代序盤以来の高水準にあり、国民所得は力強く伸びている」とした。
(Australia's terms of trade are at their highest level since the early 1950s and national income is growing strongly)
これは前回から変わらずとなり、豪州の個人消費見通し(小売売上高など)にとっても明るい要素と言える。
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