矢野経済研究所はこのほど、2011年2月分の「有力FX企業16社の月間データランキング」の結果を公表した。
同社が国内有力FX企業の預かり残高、口座数、月間取引高の状況を調査しているもので、社名または数値の公表を前提として協力を得られた16社が対象となっている。
調査期間は2011年3月で、矢野経済研究所の専門研究員がe-mailによるアンケート調査を行ったもの。
集計対象は、預かり残高14社、口座数15社、取引高14社で、いずれも無回答を除く。

まず、2011年2月末の有力FX企業14社の預かり残高の合計は4107億円で、前月比2.41%増となった。外為どっとコムなど月間10億円超の増加となっている企業がある一方で、全体では増加に鈍化傾向が見受けられる結果となった。
月間ランキングの第1位は外為どっとコム、第2位はセントラル短資FX、第3位はマネーパートナーズで、前月比で増加率が最も高いのはプラス5.47%のDMM.com証券となった。

続いて、2011年2月の有力FX企業15社の口座数は合計で207万口座となった。前月比では0.03%の増加。
このうち、第1位の外為どっとコムは52万6970口座、第2位のマネーパートナーズは15万7862口座、第3位のGMOクリック証券は15万0191で、前月比で最も増加率が高い企業はマネースクウェア・ジャパンの3.72%だった。

最後に、2011年2月の月間取引高を見ると、有力FX企業14社の合計で69兆円(百万通貨は1億円として換算)となった。前月比では9.87%の減少で、多くの企業で月間取引高が減少した中、FXプライムだけが前月比で増加した。
取引高ランキングの第1位はDMM.com証券、第2位はGMOクリック証券、第3位はマネーパートナーズ。
(ザイFX!編集部・小林由二)
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