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ドル安は5月にクライマックスの可能性大!
カギはヘッジファンドの手仕舞いと米金利か

2011年05月02日(月)東京時間 14:30

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 半年以内といった感じで、早期の米利上げ見通しが立たない中で、米ドルが力強く上がるのは難しいと思います。

 一方で、米国の金利が一段と下がるわけでなければ、米ドルがすでに「売られ過ぎ」、「下がり過ぎ」気味になっている中で、米ドルが一段と売られ、下落が続くのは微妙で、むしろ、行き過ぎの修正で米ドルが買われ、上がる可能性もあるということです。

「QE1」終了で、米金利は逆に低下していた

 私は先ほど「米国の金利が一段と下がるわけでもないなら…」と言いましたが、政策金利という意味では、すでに「QE2(量的緩和第2弾)」が予定どおりに6月末に終了すると説明されています。

 ただ、金利市場にはどうやら、「QE2終了なら、市場金利はむしろ一段と下がる」との見方もあるようですので、この点についても検証したいと思います。

 「資料3」をご覧ください。「QE1(量的緩和第1弾)」終了後に米国の長期金利(10年もの国債の金利)は大幅低下に向かいました。

資料3

 「QE」というのは、FRBが米国債などの債券を買うということで、それが終わればFRBは債券を買わなくなるわけですから、本来ならば債券価格が下落し、 利回りは上昇しそうです。

 ところが、「QE1」の際は逆に金利が低下しており、そういったことから、今回も6月の「QE2」終了後に米国の金利が下がるとの見方があるようです。

■ISM指数と米長期金利の相関性にヒントがありそう

 ただ、前述のように、FRBの債券買いである「QE」が終わることで、債券価格が上昇し、利回りが低下するというのは、つじつまが合いません。

 それにも関わらず、「QE1」終了後に、つじつまの合わない金利低下が起こったのですが、なぜでしょうか?

 それを説明できそうなのが「資料4」です。これは、代表的な米国の景気指標であるISM製造業景況指数と米国の長期金利のグラフを重ねたものです。

 米国の長期金利はインフレ率を引いた実質金利にしていますが、そうすると、両者の相関性がとても高いことがわかります。

資料4

 米国の実質金利は、「QE1」終了の2010年4月から低下に向かっています。それは「資料4」を見ると、ISM指数の上昇が一巡し、低下に向かったためでし た。

 また「資料4」を見ると、経験的に、ISM指数はプラス60を超えるとピークアウトして低下に転じることがわかります。そして、じつは最近も、まさにISM指数は60を超えているのです。

 「資料4」からすると、「QE1」が終了した2010年4月以降、米国の金利が低下に向かったのは、「QE」の効果もあって上限まで押し上げられた景況感、つまり、ISM指数が低下に向かうタイミングだったからです。

最近の米金利は、ちょっと「下がり過ぎ」気味になっている

 そのISM指数は、最近も経験的な上限にあり、低下に向かいそうです。

 そうであれば、「QE2」が終了することと直接の因果関係ではないとしても、やはり、米国の金利は今回も低下に向かうのでしょうか?

 「資料4」を見ると、最近の米国の金利は、ISM指数から見ても、ちょっと「下がり過ぎ」気味になっています

 これは「QE1」後の米国の金利の反応を意識するあまり、今回、フライング気味にISM指数低下を先取りして、すでに「下がり過ぎ」になっていることを示しているのではないでしょうか?

 もしそうならば、「QE1」の後より、今回の金利低下が限られる可能性もあるのではないでしょうか?

 私は今回、4月からの米ドル反落が、「二番底」なのか、それとも「底割れ」に向かうかについて考えてきました。その1つのカギは、協調介入など再介入の有無であり、もう1つのカギは、最近の「米ドル全面安」をどう見るかだと考えてきました。

 以上のようなことから、この5月にも米ドル安に歯止めがかかると思っています。

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吉田恒の「データが語る為替の法則」
吉田 恒 (よしだ・ひさし)

1985年、立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長、また、投資情報事業を展開するT&Cグループの持ち株会社であるT&Cホールディングス取締役などを歴任。2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。また、「M2J FX アカデミア」の学長も務めている。
一方、国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的におこなっている。2000年のITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年の円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。著書に『さよなら円高』『YENの悲劇』(ともに廣済堂出版)、『投資に勝つためのニュースの見方、読み方、活かし方』(実業之日本社)、『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)、共著に『通貨大動乱』(総合法令)がある。また、DVDに『こうすればFX予想は当てられる!』(パンローリング)がある。

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