ザイFX! - 初心者必見のFX総合情報サイト

西原宏一_メルマガ取材記事
----年--月--日(-)日本時間--時--分--秒
持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

欧州もリセッション懸念?
失敗に見える円売り介入と米雇用統計

2011年08月05日(金)19:06公開 (2011年08月05日(金)19:06更新)
持田有紀子

投資情報充実の外為どっとコム!当サイト口座開設者限定キャンペーン実施中!

 昨日は為替市場に、震災直後以来の実弾介入が入った。私も77円台の前半でドル円のロングを持っていたので、77円台の後半からパーシャルに少しずつ利食っていった。その瞬間はどこまで上がるのか不明であり、実際に動いている瞬間は本物の介入かどうかわからないためである。これまで何度も「なんちゃんって介入」はあったが、すぐに当局によるものでないと判明すると、ドル円は押し戻される。それゆえの利食い処理である。

 しかし昨日のは、さすがに動きが違っていた。スピードこそ遅かったが着実に79円台まで乗せてきて、あとはシステム系のトレンドもフォローもあったのだろう、欧州時間には80円台まで乗せてきた。私のロングポジションは78円台の中盤まででなくなってしまっていたので、後はロングにしてみたり、ショートにしてみたりで遊んでいた。79円から80円の間はブレが大きくて、やたらにストップ注文がついてしまうことも多く、値動きの割りにはトレードとしては生産的ではなかった(涙)。

 すでに昼間で疲労しきって迎えた欧州市場。あまりトリシェ操作の発言などに気を止めていなかったが、ユーロドルが急激に下がり出した。何か言ったのだろう。きっと「当分は利上げをするつもりはない」くらいは言ったのだろうと思って、ニュースを調べにいく。

 なんと!今度は金融緩和もありうることを表明しているではないか。これはビックリと思って、私はさっそくユーロドルを1.4208で売り込んでみたが、すぐに1.41台には突入したものの、すぐに戻って来たので、すぐに利食った。10ポイントしか取れなかった。

 しかしユーロドルはその後も下げ圧力は強かった。私は昼間の介入につきあってちょっと疲れていたので寝入ってしまったのだが、米国株が大幅安をするのとともにリスク回避でユーロ円も下落していた。明方前に起きたので、焦って1.41台のショートなども作ったりして、朝方にユーロドルは朝には1.40台にまで達していたが、東京時間での反発も考えてオープンまでにクローズした。それにしても、欧州時間からみると300ポイント近くの下げだ。

 さて介入によって確かにドル円は3円ばかり上がったが、果たして成功だったのだろうか。介入するのは円安にすること自体が目的ではなく、円安を期待しての国内景気の浮揚にある。具体的には株価が上がらないとどうしようもないと思う。そういう意味では為替介入によって上昇した日経先物は100円でしかなく、その後の急落分を加味すると、やはりレベルとタイミングに関して失敗だったとしか言いようがない。

 そして今日のような日本株の安いとき、しかも震災後の4月から7月にいたるまで、もんでいたレンジの下抜けが心配されるときに介入をしないのは、何のために介入をやっているのかを理解してるのかと疑いたくなる。まあ、産業界向けの為替のための為替介入だったとしても、ECBのトリシェ総裁にあんなにもあっさり否定されてしまっては、虚しさすら感じる。

 しかし昨日はドル円の日足のチャートで見ると、上値が非常に気持ちのよいところで止められた。ドル円の戻し高値が80.22というのは、ちょうど上からのレジスタンスに乗っかっているところだ。しばらくはこの抵抗線に従ってドル円のダウントレンドは継続しそうだ。

 今夜は雇用統計だ。今週は株価が大幅下落しており、為替相場でも介入があったため、マーケットの関心は経済指標から遠ざかっているような気がする。就業者数の予想は8万人から10万人くらいの増加を見込んでいるが、かなり大きく予想から外れないと、相場は反応しづらいだろう。しかし株価が大きく落ち込んでしまった後だけに、データが良い方には反応しそうだ。ドル円かユーロ円での押し目買いを狙いたい。


日本時間 18時45分
 


取引コストで比べる スワップポイントで比べる
キャンペーンで比べる 人気ランキングで比べる
最低取引単位で比べる FX会社比較トップページへ
◆ザイFX!読者が選んだFX会社はココ!(総合ランキング)
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック
米ドル/円 スプレッド ユーロ/米ドル スプレッド 最低取引単位 通貨ペア数
0.2銭原則固定 0.3pips原則固定 1000通貨 20ペア
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】
機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】
■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介!
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼
GMOクリック証券「FXネオ」の公式サイトはこちら
【総合2位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
米ドル/円 スプレッド ユーロ/米ドル スプレッド 最低取引単位 通貨ペア数
0.2銭原則固定
(9-27時・例外あり)
0.3pips原則固定
(9-27時・例外あり)
1000通貨 30ペア
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】
業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】
■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介!
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の公式サイトはこちら
【総合3位】 楽天証券「楽天FX」
楽天証券「楽天FX」の主なスペック
米ドル/円 スプレッド ユーロ/米ドル スプレッド 最低取引単位 通貨ペア数
0.2銭原則固定 0.4pips原則固定 1000通貨 28ペア
【楽天証券「楽天FX」のおすすめポイント】
業界上位水準のスプレッドと、株取引で培ったノウハウが活かされた、取引環境の良さが魅力のFX口座です。取引量に応じて楽天ポイントが貯まるので、楽天グループのサービスをよく利用する人にもおすすめ。また、楽天証券には大手ネット証券で唯一の、MT4を使うFX口座「楽天MT4」もあります。
【楽天証券「楽天FX」の関連記事】
■楽天証券「楽天FX」の特徴やスプレッド、スワップポイント、取り扱い通貨ペア数などを紹介!
▼楽天証券「楽天FX」▼
楽天証券「楽天FX」の公式サイトはこちら
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年4月1日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報は各社の公式サイトなどで確認してください

総合ランキング4位~10位、「取引コスト(スプレッド)」「スワップポイント」「初心者におすすめ」などの主要な項目ごとのランキングは、以下の記事をご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!

FX会社徹底比較 キャンペーンで比べる 初心者にやさしい 1000通貨取引可能 10種類の項目で比較 取引コスト スワップポイント 通貨ペア レバレッジ 為替ニュース 入出金サービス 注文機能・システム モバイル対応 ロスカット・メール機能 会社の信頼性
人気のザイFX!限定タイアップキャンペーンをPickUp!
FX初心者のための基礎知識入門
トレーディングビュー記事 バイナリーオプション比較 ザイ投資戦略メルマガ
トレーディングビュー記事 バイナリーオプション比較 ザイ投資戦略メルマガ
『羊飼いのFXブログ』はこちら
↑ページの先頭へ戻る