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ユーロ/円の100.00円のチャートポイントは
守られた。目先は100~108円での推移か

2011年10月19日(水)東京時間 13:10

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 協調介入後のユーロ/円は、まずは3月29日(火)に116.00円を超えて上昇し、一気に123円台まで急伸して、123.33円の高値をつけた。

 その後は大きな上下動を繰り返し、123円台から116円台に急落した。その116円台から、今度は121.80円近辺(121.81円)まで急騰するといった乱高下状態だった。

ユーロ/円 日足(再掲載・クリックで拡大)

 そして、121円台から116円台まで再度急落したが、5月6日(金)には、チャートポイントだった116.00円をも下に割り込み、今度は「売りシグナル」を点灯させた。

 当初は、この116円台から123円台の大きな上下動を「ダブル・トップ」と考えたが、その後のチャートの形から「ダブル・トップ」ではなかったと考えている。

 ユーロ/円は、5月上旬から7月上旬まで、上限が118円レベル、下限が113円レベルの「ボックス相場」を形成していた。そして、この「ボックス相場」は下限の113円を割り込み、下にブレイクした。

 「ボックス相場」が続いている時点では、118.00円を明確に上抜ける場合、ショートポジション(売り持ち)はいったん損切りを敢行し、様子を見るところだと考えていた。

 118.00円を明確に上抜けて行かないならば、セオリーどおりに、ボックスの上限近辺は「売りのポイント」となる。 

 一方、下値では113円台ミドル(正確には113.40円)がサポートになっていたが、7月11日(月)に113円台ミドルのサポートを明確に下抜けた。その時点で「売りシグナル」が点灯した。

 チャートに示したように、「売りシグナル」点灯後の下値のターゲットは108円近辺である。

介入があっても何も目新しいシグナルは出ていない

 続いて、ユーロ/円の180本足(180営業日分)の日足チャートをご覧いただきたい。

ユーロ/円 日足(クリックで拡大)

 5月上旬から7月上旬までのユーロ/円を総じて見れば、113円台から117円台で上下動を繰り返しているだけだった。つまり、上限は118円、下限は113円で「ボックス相場」を形成していた。

 このような値動きの場合の対応法を表す格言として、『相場保ち合いとなれば、同数の取り合いなり、逆向いを可とする』というものがある。

 つまり、この「ボックス相場」だと、下限の113円台後半では「買い」、上限の117円台ミドルでは「売り」というテクニックとなる。

 個人的な思惑に過ぎないが、筆者は、この「ボックス相場」は下抜ける可能性が高いと考えていた。だから、118.00円を明確に上抜けるまでは、ユーロ/円は「買い」でついて行く気持ちにはなれなかった。

 そして、個人的な思惑どおりに、実際の値動きは113.00円を下に割り込んだ。

 その後、ユーロ/円は8月4日(木)の介入で大きく上昇したが、テクニカル分析(チャート分析)では、113円台が「売りのポイント」で何も変わっていない。

 今のところは、介入があっても何も目新しいシグナルは出ておらず、8月4日(木)の介入はトレンドに影響を与えなかったと考えている。

ユーロから資金が流出する可能性は、ますます高くなった

 ユーロは潜在的に、ギリシャ、アイルランド、ポルトガルの不良債権問題という危機を抱えている。

 このところのマーケットでは、ユーロ金利の引き上げにばかりに目が行っていたが、ユーロ危機がテーマになると、ユーロ/米ドルが大きく下落するという展開は、ずっと変わりがない。

 ギリシャ問題がクローズアップされて以降、ギリシャ議会が財政緊縮法案を可決したことで安ど感が広がったが、それが根本的な解決策にならないことは明らかだ。結局のところ、欧州の不良債権問題は深刻さを増すばかりである。

 そうした取り繕うような対策のせいで、不良債権問題は根本的な解決には向かっていないが、マーケットはECB(欧州中央銀行)や欧州当局の「取り繕うような対策」を好感しており、ユーロから資金が逃げる動きはない。

 しかし、これから本格的に、ユーロから資金が流出する可能性があると個人的には考えている。

 7月以降のユーロ/円の急落は、かなり激しいものだった。同様に、ユーロ/米ドルの急落も、かなり激しかった。

急落が激しかったために、その反動で、リバウンドも激しいものとなっている。目先は「ユーロ買い」になる場面もあるだろう。

 しかし、そういった場合でも、マーケットが落ち着くのを待って、改めて「ユーロ売り・円買い」をすべきだと考えている。

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松田哲の「FX一刀両断!」
松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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