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松田哲の「FX一刀両断!」
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ユーロ/円は新値でも勇気を持って売れ!
値を戻しても100円台に乗せた辺りまでか

2012年01月18日(水)13:31公開 [2012年01月18日(水)13:31更新]

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 ユーロ/円に関して、考え方に変化はない「ユーロ/円は介入でボックスの上限108円を一時突破。トレンドは転換したと言えるか?」など参照)

 つまり、基本的には「ユーロ売り・円買い」で戦うべきである。

■ユーロ/円は戻しても100円台に乗せた辺りがせいぜいか

 2011年の年末最後の相場となった12月30日(金)に、ユーロ/円は節目の100.00円をあっさりと割り込んだ。

 その前日までは、100.00円がつかないようにと「防戦買い」が出ていた。為替オプション取引の関連で、ユーロ/円が100.00円にタッチすると困る市場参加者がいて、何とか防衛しようとしたのだろう。

 このような「防戦の買い」や「防戦の売り」は、重要なチャートポイントで頻繁に見かける。ただ、目先では防戦が成功する(成功した)ように見えるが、時間が経過するにつれて、必ずと言ってよいほどブレイクする

 今回のケースでも、時間が経過すれば100.00円を下にブレイクして、99円台へと下落して行くと見ていた。だから、個人的には思惑どおりとなった。

 ただ、2011年の最後のマーケットで、しかも、あっさりと100.00円を割り込んだことについては、下落のスピードはソコソコ速いと感じている。ユーロ/米ドルの下落スピードが遅いと感じるのとは対照的だ。

 なお、こういった遅い、速いという感覚は個人差がある。だから、そういった感覚的な部分ではなく、起こっている事実に注目すべきなのかもしれない。

 細かい値動きやスピードはどうであれ、冒頭で申し上げたとおり、ユーロ/円は基本的に、「ユーロ売り・円買い」で戦うべきだと考えている。戦略に何も変化はない。

 さて、目先の値動きを見ると、ユーロ/円は97.00円レベルの安値をつけた後、リバウンド(反発上昇)している。

 どこまでリバウンドするのか、事前には簡単に判断できないが、そのメドを考えてみると、年初の1月3日(火)に100円台に乗せて、そこから再び下落している点に着目している。

 これを踏まえると、大きく戻しても100円台に乗せた辺りがせいぜいであり、目先のストップ・ロス(損切り)は100.50-60円がよい

 もちろん、目先のリバウンドが98円台レベルで収まってしまう可能性も十分にあり、だから、98円台や99円台で少額でも「ユーロ売り」をすべきだと考えている。

 現状は、ポジションに利が乗ったならば、適宜、利食いを行い、また、「売り場を探す」を繰り返すところであろう。

■ユーロ/円は100円割れで再び「売りシグナル」が点灯

 それでは、ユーロ/円の週足チャートからご覧いただきたい。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 ユーロ/円は、2006年半ばから2008年半ばにかけて、下限が149円レベル、上限が170円レベルの「ボックス相場」を形成した。

 この「ボックス相場」は結果的に「ヘッド&ショルダー(※)」を完成させ、その後の大暴落(クラッシュ)の原因となった。週足チャートには、この「ボックス相場」をピンクの水平線で表示している。

 また、2008年の大暴落(「ヘッド&ショルダー」のクラッシュ)の後、2008年後半から2010年4月まで、ユーロ/円は上限が140円レベル、下限が112円レベルの「ボックス相場」を形成した。週足チャートには、その上限と下限を青の水平線で表示している。

 その後、2010年5月に下限の112.00円を下に割り込んだことで、ユーロ/円は再び「売りシグナル」を発した。「ボックス相場」を下抜けたのだから、さらなる急落があっても不思議ではない状態が続いた。

 しかし、112.00円を割り込んでからのユーロ/円は、2010年4月ないし5月頃から2011年3月28日に至る期間、今度は下限が105円レベル、上限が116円レベルの「ボックス相場」を形成した。週足チャートには、その下限と上限を緑の水平線で表示している。

 そして、2011年3月29日に上限の116.00円を上抜けて、この時点で「買いシグナル」を発した。

(※編集部注:「ヘッド&ショルダー」はチャートのパターンの1つで、天井を示す典型的な形とされている。人の頭と両肩に見立てて「ヘッド&ショルダー」と呼び、仏像が3体並んでいるように見えるため「三尊」と呼ぶこともある)

松田哲の「FX一刀両断!」
松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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