前回の記事「【申告記入マニュアルつき】FXで20万円超を儲けたサラリーマン・OLは確定申告が必要」では国内FX口座の確定申告について解説した。
では、海外でFX口座や証券口座を持っている場合、確定申告はどうなるのだろう? 今回も月刊マネー誌『ダイヤモンドZAi』3月号から、海外口座の確定申告について解説した記事をお届けしよう(なお、ザイFX!では海外口座でFXのトレードをすることはおすすめしていない)。

■海外業者での取引でもしっかり確定申告しよう!
海外証券会社や海外FXでも、日本での取引と同じように、株の売却益やFXの利益などの他の所得との合算が20万円超あれば確定申告が必要だ。
申告の方法は基本的に同じ。株であれば、売却価額から取得金額を引き、そこから売買手数料を引いたものが売却益となる。FXであれば、決済した売買損益とスワップポイントを足し、そこから手数料を引いたものが利益となる。

海外業者での利益は外貨での支払いになるが、確定申告はすべて日本円に換算しなければならない。外貨建取引での円換算は取引を計上すべき日の対顧客直物電信相場の仲値で行なう。
円換算するレートは基本的に取引を行なう金融機関のものを使用するが、継続して使用する場合にはどの金融機関が発表しているものでもよいので、日本の銀行のものを使えばOK。
昨年から申告書の故意の不提出による罰則が厳しくなり、5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金を科されることになった。昨年海外口座で取引して、儲けた人もちゃんと申告しよう。
(文・ダイヤモンドZAi編集部/イラスト・宗 誠二郎)
2012年1月21日発売の月刊マネー誌『ダイヤモンドZAi』3月号は特集「確定申告 2012年版!」。FX以外にも株や投信、住宅ローン、医療費、副業など確定申告にまつわる数々のギモンに答える内容となっている。
具体的な記入例もたくさん掲載されており、とてもわかりやすい。ぜひ、ご覧ください!
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