■2012年2月「くりっく365」数量は前月比約10%増
2012年3月1日(木)、東京金融取引所では「くりっく365」の2012年2月の取引状況を発表した。

これによると、2012年2月の「くりっく365」の取引数量は703万4516枚(前月比9.8%増、前年同月比33.2%減)だった。
なお、1日平均の取引数量は、33万4975枚。
一方、同日に大阪証券取引所から発表された「大証FX」の2012年2月の取引高は79万8907単位(前月比2.2%増、前年同月比15.3%増)だった。
全体的に2012年2月の取引所FXの取引数量は、前月から増加したことが見て取れる。
■米ドル/円47%増、豪ドル/円28%増と大幅改善
そこで、取引所FXの通貨ペア別の取引数量の増減率(前月比)を「くりっく365」で確認してみた。

主要通貨ペアのうち取引数量の多い通貨ペアでは、米ドル/円(前月比47.0%増)と豪ドル/円(同28.0%増)が2ケタの増加率。
この2つの通貨ペアは、1月の取引数量が2ケタの減少率だった。2月は一転して大幅に改善したことになる。
ちなみに、米ドル/円、豪ドル/円の取引数量はそれぞれ4カ月ぶりの増加だ。


米ドル/円と豪ドル/円より取引数量は小さいものの、NZドル/円(同87.2%増)とカナダドル/円(同24.1%増)の増加率も目立つ。
取引数量のもっとも多いユーロ/円は、同1.8%増と伸び率は小幅にとどまったものの、前月からは増加した。
一方、減少した通貨ペアでは、1月に2ケタの増加率だったユーロ/米ドル(同43.7%減)が、2月は一転、2ケタの減少率となった。
また、スイスフラン/円(同16.5%減)も2ケタの減少率。ただし、スイスフラン/円については、減少はしたものの、1月の前月比23.6%減から減少幅が縮小している。
スイスフラン/円の取引数量も前月から改善したとみてよいかもしれない。
以上をまとめると、2012年2月の「くりっく365」の取引数量は、米ドル/円や豪ドル/円など円が絡んだ主要通貨ペアの取引数量の改善により前月から増加したと言える。
■2月の主要国通貨は対円でほぼ一本調子の上昇
次に、円が絡んだ通貨ペアについて、2012年2月のチャートを確認してみた。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨 VS 円 日足)
チャートを見ると、2月の主要国通貨は、円に対してほぼ一本調子で上昇を続けていたことがわかる。
とりわけ…
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