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松田哲の「FX一刀両断!」
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ドル/円は、79円台後半~80円台が買いの
ポイントに。79.53円割れは想定できない!

2012年04月18日(水)13:00公開 [2012年04月18日(水)13:00更新]

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 前述のように、米ドル/円は、改めて引き直したレジスタンスラインを『明確に』上抜けた。

 ここで注目すべきことは、2011年10月31日が母線となって、「はらみ寄せ」を形成していたことである。この「はらみ寄せ」を、詳しくご説明しよう「なぜ、ドル/円はやらないほうがよいのか?答えは介入以降の『はらみ寄せ』にあり!」など参照)

 日本の単独介入が実施された2011年10月31日のレンジは、安値75.32円、高値79.53円で、2011年11月1日から2012年2月17日までの相場は、この75.32~79.53円の中にスッポリと収まっている。

 つまり、昨年10月31日の日足が母線となり、昨年11月1日以降、2月17日までの日足で「はらみ寄せ」を形成していた。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 「はらみ寄せ」のセオリーは、母線の上値を抜けたら「買い」、母線の下値を抜けたら「売り」で、今回の場合は、79.53円を上抜けたら「買い」、75.32円を下抜けたら「売り」であった。

 そして、79.53円を上抜ける場合は、必ずストップ・ロスを置いて、勇気を持って、少額で「米ドル買い・円売り」を行い、心理的節目の80.00円近辺では、いったん利食いを行い、80.00円を「明確に」上抜ける場合は、改めて「米ドル買い・円売り」でついていくという戦術が有効であった。

 80.00円を上抜けることができなければ、いったん調整(下落)する可能性が高かったので、大負けをしないように、必ずストップ・ロスを置くことが大事であった。

 相場が転換するか、否か、ここが最重要のポイントで、細心の注意を払って対応すべきであった。

新たな「短期のサポートライン」も下抜けた

 続いて、3つ目の米ドル/円の日足チャートをご覧いただきたい。

 俯瞰(ふかん)すれば、米ドル/円は2011年7月中旬から2012年2月中旬までの7ヵ月もの間、75.00~80.00円の「ボックス相場」を形成していたと言える。手を出し難い水準にとどまっていた。

 しかし、直近の値動きで「ボックス相場」の上限であった80.00円を上抜けて、「買いシグナル」を発した。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 米ドル/円は、2月上旬につけた76.00円近辺の安値から急騰しており、その値動きについてはピンクの破線で「短期のサポートライン(1)」を引くことができるが、これを割り込む場合は、目先の「売りシグナル」を発することになる

 そこで実際の値動きを確認すると、「短期のサポートライン(1)」を割り込み、目先の「売りシグナル」を発した。これにより、76.00円近辺からの急上昇の調整局面に入ったことが読み取れた。

 だが、赤の破線で示したように、新たな「短期のサポートライン(2)」が現れたのだが、結局のところ、この「短期のサポートライン(2)」も割り込んで、改めて「売りシグナル」を発した

■現状は、次の「買いのポイント」を考えるところ

 なお、上に示した3つ目の日足チャートに、「短期のサポートライン(3)」として青の破線を表示した。このことについて、これを引くべきか、否か、筆者は非常に微妙だと考えた。

 それは、4月6日(金)に発表された3月分の米国雇用統計の結果が悪く、相場が下抜ける状況が考えられたため、「短期のサポートライン(3)」を引く必要がないと考えたためだ。

 もちろん、米国雇用統計の結果が良く、相場が上昇する場合には、これを引く必要が出てくるとも考えていた。

 結果として、米国雇用統計の結果が悪く、相場が下抜けたため、新たに引いた「短期のサポートライン(3)」の青の破線も、下にブレイクした

 つまり、赤の破線の「短期のサポートライン(2)」割り込んだ時点で点灯した「売りシグナル」が持続している状態だ。

 現在の米ドル/円は、大局では「買いシグナル」を発した状態だが、76.00円近辺から84円台まで上昇した際のスピードが極端に速かったため、いったん調整の反落(下落)となっている状態だと見ている。

 それは、日足チャートに示したピンクの破線の「短期のサポートライン(1)」を割り込んだ時点からだと考えられる。

 よって、中長期のトレンドに従ってロングポジション(買い持ち)で戦おうとする作戦でも、調整局面の間は、一時的にスクエア(ポジションなし)にすることがセオリーである。

 つまり、調整がどこまでであるのかを探りながら、改めて、次の「買いのポイント」を考えるところなのだ。

松田哲の「FX一刀両断!」
松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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