その本体のフェイスブック株が落ちているようであれば、いっぽうにはその逆が起こっても不思議はない。さっそくフェイスブック株を手放して、元通りの株を買い戻すという行動に出たのだろう。
フェイスブックは33ドル台まで落ちると1割以上の下落をしたことになるが、1兆円以上の時価総額だと言っていたからには、ここ1日で1500億円くらいが吹っ飛んだ計算になる。これはJPモルガンの出した損失と同じような額だ。フェイスブックはまだ株価指数には含まれていない。
だから米国株は上がったように見えても、それは買い戻されている株だけが株価指数でカウントされているからだとも言える。実質的な株価指数、とくにS&P500指数のような時価総額で見るのであれば、本来ならば株価は下がっていたのかもしれない。
それを考えるとフェイスブックの規模が大きすぎるだけに、単純にいまの株価が高いか安いかだけでリスクの増減を議論するのは危険のように思う。S&Pやナスダック総合に組み入れられるのはまだ先のようで、株価の上昇が起こったからといって、単純にユーロ円でも買っておけばということは、やめておいたほうがよさそうだ。
2日間、ノーディールで過ごしたが、今日の東京市場でも相場の値動きははなはだ小さい。今晩はアメリカの中古住宅の指標が出るが、これが相場の流れを決定するとも思えない。思い切って今夜も休んで、明日のお昼の日銀会合の後の動きに専念することにしようかなぁ。
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