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松田哲の「FX一刀両断!」
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ユーロ売り・ドル買いに反応した理由とは?

2012年07月11日(水)17:08公開 [2012年07月11日(水)17:08更新]

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■1.26ドル台の安値を更新し、売りシグナル点灯

 チャートが示しているとおり、ネック・ラインと想定する1.2300ドル程度を一時割り込み、安値は1.2285-90ドルレベルをつけている。

 しかし、ネック・ラインは、1.1850~1.2300程度のゾーンのどこかにあると推測できるが、まだ明確にネック・ラインを割り込んだとは言えない状態が続いている。

 ただし、月足チャートを見てわかるとおりに、1.26ドル台のこのところの安値を更新している。

1.26ドル台のこのところの安値を更新したその時点で、「売りシグナル」を発している。

■現在のユーロ/米ドル相場は、異常な状態が続いている

 続いて、ユーロ/米ドルの週足チャートをご覧いただきたい。

 週足の分析についても、チャートは更新しているが、内容はこのところのコメントと同じである。

かなり長い期間のユーロ/米ドルの週足チャートを見ても、先に月足チャートで見た場合の、「高値圏での乱高下の部分」だけしか表示していないことに、留意する必要がある

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM) 

 つまり、2007年、2008年頃から現在に至るまでのユーロ/米ドルは、かなり激しく大きな上下動を、頻繁に繰り返している、ということに注意が必要だと考える。

 別な言い方をすれば、2007年、2008年ごろから現在までのユーロ/米ドルは、かなり頻繁にトレンド転換が起こっているということだ。

 通常は、これほど頻繁にトレンド転換は起こらないのだが、現在の相場は異常な状態が続いているということである。

■2011年4月にレジスタンス・ラインを上抜けるも、すぐ急落

 ユーロ/米ドルは、2011年4月上旬に中長期のレジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」を上に抜けた。

 なお、「赤の破線(細線)」は「赤の破線(太線)」の平行線である。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 このレジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」を上に抜けた時点では、「買いのシグナル」を発したと考える。そして、その「買いシグナル」のとおりに急騰した。

 しかし、2011年5月5日以降大きく急落し、改めて中長期のレジスタンス・ライン「青の破線(太線)」が出現した。

 なお、「青の破線(細線)」は「青の破線(太線)」の平行線である。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM) 

■2011年9月にサポートラインを割り込んだが、その後急騰

 俯瞰して見ると、ユーロ/米ドルは2010年6月の安値1.18ドル台を起点に上昇している。

 そのサポート・ラインは、「ピンクの破線(太線)」で示すことができる。

 なお、「ピンクの破線(細線)」は、「ピンクの破線(太線)」の平行線である。

 ユーロ/米ドルは、レジスタンス・ライン「青の破線(太線)」と、サポート・ライン「ピンクの破線(太線)」で挟まれて、大きな「三角保ち合い(ウェッジ)」を作っていた。

 そして、2011年9月9日に、このサポート・ライン「ピンクの破線(太線)」を下に割り込んだ。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM) 

 このサポート・ライン「ピンクの破線(太線)」を明確に下に割り込む場合は、「売りシグナル」である。

 つまり、ユーロ/米ドルはサポート・ライン「ピンクの破線(太線)」を割り込んだ時点で、「売りシグナル」を発した。

 「売りシグナル」を発したユーロ/米ドルは、1.31ドル台にまで大きく下落したのだが、2011年10月下旬にユーロ危機に対する包括案が合意に達したことを材料に、1.42ドル台にまで急騰した。

 しかし大局で見れば、週足チャートに表示したレジスタンス・ライン「青の破線」を上に抜けない限り、トレンドは変わらない。

 ユーロ/米ドルは、2011年10月下旬に1.42ドル台にまで急反発したが、2011年10月31日に1.38ドル台にまで急落したことで、改めて「売りシグナル」を発したと考える。

■1.26ドル台を割り込む安値更新で「調整の反発」を確認

 2011年10月31日に改めて、「売りシグナル」を発した後は、1.26ドル台にまで大きく急落した。つまり、2011年10月31日のシグナルどおりに動いたと言える。

 1.26ドル台を見てからは大きく反発上昇しているが、この反発上昇は調整の反発にすぎないと考え、「改めてトレンドに従い下落する」と考えていた。

 そして、1.26ドル台を割り込み、安値を更新したことで、「1.26ドル台から1.3500ドル近辺までの反発上昇が調整の反発だった」ということが確認できた

 2011年5月5日以降の大きな下落について、サポート・ライン「緑の破線(太線)」を加筆した。なお、「緑の破線(細線)」は、「緑の破線(太線)」の平行線である。

2011年5月5日以降のユーロ/米ドルは、このサポート・ラインの傾き(スピード)で下落していると言える。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM) 

 上述のとおり、「1.26ドル台から1.3500ドル近辺までの反発上昇が、調整の反発だった」と確認できたので、引き続きこの「緑の破線(太線)」で示したサポート・ラインの傾き(スピード)で下落していることも確認できたことになる。

松田哲の「FX一刀両断!」
松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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