しかしながら、短期のチャート分析で「買いシグナル」が出ても、中長期のチャート(週足・月足チャート)を踏まえて考察すると、個人的にはユーロ/円で「買いポジション」を持ちたくない、と考える。
やるならば、「ユーロ売り」で参入するべきだ、と考える。
ただし、「ユーロ」に関しては、「対円で売る」より「対米ドルで売る」方が効率的だろう、と考えている。
つまり、ユーロ/円を売るよりも、ユーロ/米ドルを売る方がやりやすい(対応しやすい)と考える。
ストップ・ロスのポイントなどのチャート・ポイントも、ユーロ/円よりも、ユーロ/米ドルの方が明瞭に示唆されるので、対処しやすいだろう。
上述のとおり、ごく目先のユーロ/円はもう一段の上昇の可能性もある。
しかし、大きな基本的なトレンドは「ユーロ安・円高」で変わっていないと判断している。
■ボックス相場を上抜けし「買いシグナル」を発したが…
次に、別のラインなどを示した下の日足チャートをご覧いただきたい。
俯瞰して見ると、直近のユーロ/円は「下限94.00程度-上限102.00程度のボックス相場」だった。
下のチャートでは、このボックス相場を「赤の破線」で表示している。
(出所:米国FXCM)
ボックス相場のセオリーに従い、上限の102.00円のメドを上に抜けたので、もう一段の急上昇をみている。
「ユーロ売り・円買い」のポジションは、102.00円を上に抜ける場合はいったん損切りを敢行する、と考える。
そして、チャートに表示されているとおり「94.00-102.00のボックス相場」を上に抜けた。
ボックス相場のセオリーに従うのならば「ユーロ買い・円売り」でついいて行くところである。
そして、ボックス相場のセオリーに従うのならば、上値のターゲットは110.00円近辺になる。
■短期のサポートラインを割り込むのを待ってユーロ売りを
しかし、すでに述べたとおり、この水準から「ユーロ買い・円売り」でついていくのは嫌だ。
目先は、QE3の効果を見ながら、かつ、欧州債務危機の様子を見ながら、上のチャートに示した一番右の「短期のサポート・ライン」(緑の破線)を下に割り込むのを待つ、と考える。
一番右の「短期のサポート・ライン」(緑の破線)を下に割り込む場合は「売りシグナル」だ。
再掲載した下の4時間足チャートに示した目先のサポート・ライン「ピンクの破線(太線)」を割り込む場合は、「弱い売りシグナル」である。
(出所:米国FXCM)
再掲載した下の日足チャートの一番右の「短期のサポート・ライン」(緑の破線)を下に割り込む場合が、本来の「売りシグナル」であると考える。
(出所:米国FXCM)
そして、時間が経過すれば日足チャートの「短期のサポート・ライン」(緑の破線)を下に割り込むと予想している。
(2012年09月26日 東京時間01:45記述)
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