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オバマ再選で相場の流れはどうなる?
米ドル/円は大きな上昇トレンドへ転換か

2012年11月07日(水)17:50公開 [2012年11月07日(水)17:50更新]

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■サポートラインを割り込み、急上昇の調整局面へ入る

 続いて、日足チャートをご覧いただきたい。

 米ドル/円は2月上旬の76.00円近辺を起点に、急騰している。

 その値動きで、「短期のサポート・ライン(1)」(ピンクの破線)を引くことができる。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 この「短期のサポート・ライン(1)」(ピンクの破線)を割り込む場合は、目先の「売りシグナル」を発することになる。

 上のチャートに示したように、この「短期のサポート・ライン(1)」(ピンクの破線)を割り込み、その時点で目先の「売りシグナル」を発した。

 この「短期のサポート・ライン(1)」(ピンクの破線)を割り込み、目先の「売りシグナル」を発したことで、「76.00円近辺から84円台への急上昇の調整局面に入った」ことがわかる。

■ウェッジを上抜けするも、80円台ミドルで押さえられる

 この「短期のサポート・ライン(1)」(ピンクの破線)を割り込んで以降、米ドル/円は上下動を繰り返しながら、徐々に下落している。

 この上下動を繰り返すことに注目して、何本かの「短期のサポート・ライン」を引くことができるが、チャートが、複雑で見づらくなるので省略する。

 77円台の安値をつけ、その後、強烈に反発(リバウンド)した際の値動きで、「短期のサポート・ライン(2)」(緑の破線(細線))が出現した。

 一方、84円台からの下落過程で、「青の破線」で示した「短期のレジスタンス・ライン(1)」も現れた。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 「短期のレジスタンス・ライン(1)」(青の破線)を上に抜ければ、目先の「買いシグナル」、「短期のサポート・ライン(2)」(緑の破線(細線))を下に抜ければ、目先の「売りシグナル」という状態だった。

 つまり、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成していたのだが、上のチャートに表示したとおり、このウェッジを上に抜けたので、その時点で「買いシグナル」を発した。

 その目先の「買いシグナル」にしたがい、上昇したのだが、80円台ミドルで、上値を押さえられた。

 クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)下落が影響して、米ドル/円の売り圧力となり、結局米ドル/円は下落して、この時点でのごく目先の下値サポートであった79.10円(79.00円近辺)を下に抜けた

 その結果、「短期のレジスタンス・ライン(2)」(水色の破線)が出現した。

■今度はウェッジを下に抜けて「売りシグナル」点灯

 この時点での目先の相場は、「短期のレジスタンス・ライン(2)」(水色の破線)を上に抜ければ目先の「買いシグナル」、「短期のサポート・ライン(2)」(緑の破線)を下に抜ければ目先の「売りシグナル」という状態になった。 

 つまり、米ドル/円は「短期のレジスタンス・ライン(2)」(水色の破線)と「短期のサポート・ライン(2)」(緑の破線)で、新たな「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した。

 「三角保ち合い(ウェッジ)」のセオリーは、「抜けた方につく」である。

 このウェッジは、再掲載した下のチャートに示したとおり、下に抜けて「売りシグナル」を発した。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 ところが、6月上旬につけた安値(77円台ミドル)が、目先のサポートになっていた。

 それを下に抜けるとさらなる「売りシグナル」となるが、6月上旬につけた安値(77円台ミドル)がサポートされる可能性も、この時点では引き続き残っていた。

 この時点で米ドル/円は、「下限77円台ミドル-上限80円台ミドルのボックス相場」を作っている。

 そして、「短期のサポートライン(2)」(緑の破線)を下に抜け「売りシグナル」を発したのだが、結局77円台ミドルに届くことがなく、下値での保ち合いを続けた。

■「買いシグナル」点灯も、QE3の思惑を材料に再び急落

 その後、「短期のレジスタンス・ライン(2)」(水色の破線)を上に抜けて、今度は「買いシグナル」を発した。

 「短期のレジスタンス・ライン(2)」(水色の破線)を上に抜けて、今度は「買いシグナル」が発した状態だったのだが、QE3(米量的緩和政策第3弾)の思惑を材料に米ドル/円は再び急落している

 この急落で、「レジスタンス・ライン(3)」(青の破線)を加筆した(その後の値動きに合わせて、傾きを緩やかにしている)。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 そして、9月に発表された米国雇用統計で、QE3実施の思惑がさらに強まり、米ドル/円は「短期のサポート・ライン(3)」(緑の破線)を下に割り込み、今度は「売りシグナル」を発した。

 そして、9月13日(木)のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、QE3実施が発表され、米ドル/円はもう一段と下落し、「77円台ミドル-80円台ミドルのボックス相場」の下限を割り込み、さらなる「売りシグナル」を発した。

 この「売りシグナル」に従い、77円台前半まで急落した…

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松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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